列車私立電王大学 (ページ7)

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貴女side

野上家に戻ると美味しそうなごはんが
並んでいた。

金「お、A、桃の字、おかえり。」

海「ふたりともおかえり～。」

龍「あー！お姉ちゃん帰ってきたー！」

龍也が嬉しそうに言い、笑っていた。

良「おかえりー。」

桃「腹減った、、」

貴「よいしょっと！」

私は龍也の横に座り、正座した。

すると桃賀がその横に座った。

金「よし、みんな揃ったみたいやな！
では、いただきます！」

全員「「いただきます」」

私はポテトサラダを食べ、
龍也は唐揚げを桃賀と取り合っている。

桃「ちょ、これ俺の！！」

龍「違うよ、僕の！！」

海「ちょっと、先輩も龍也も、やめてよ。」

金「まあまあ、仲ええ証拠や！」

良「もう、、」

自然と笑みがこぼれた。

そしてご飯を食べ、お風呂に入り終わった私は
1人先に部屋に戻った。

野上家は部屋割りがされていて、
私は桃賀と同じ部屋になった。

海斗と龍也、
そして良太郎と金他さんという配置になっていた。

ベッドに座り、月を眺めながら
私の隠していることを考える。

誰にもいえない、私だけの秘密。

私は月を見ると好きな人の色に目が染まってしまうのだ。

だから今は目が桃賀と同じく、赤だ。

これのせいで親に見放された。
私は良太郎に、親と喧嘩して縁切ったと
言った。初めは驚いていたけど、
私を家族に迎えてくれたのだ。
いろんな意味で良太郎が友達で本当によかった、、。

でも、いつかは言わなくてはならない。

一番初めに頭に浮かぶのは、、

良太郎でもなく、金他さんでもなく、
龍也や海斗でもなく。

___桃賀、、。

私は気づいてた。自分は桃賀が好きなことに。

だからこそ言いたくない。

自分が好きになった相手に秘密を知られて
離れられるのが怖いから、、。

すると、

桃「A？」

貴「え！？」

私は急いでカーテンを閉めた。

桃「んな焦って締めるこったあねえだろ。」

桃賀はお風呂に入ったせいか顔が少し赤く、
髪を下ろしていた。

貴「オールバックじゃない、、」

桃「オールバックぅ？あれオールバックっつうんだな。知らなかったぜ。まあ、後寝るだけだしな。」

桃賀は頭をかきながら言った。

貴「まあ、、それはそうだね。」

私は桃賀に秘密を知られないように
布団にもぐった。
するとその横から桃賀が抱きしめるように
ひっついてきた。そして桃賀のいびきが聞こえた時くらいに寝た。