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貴「はあっ、、はあっ、、」
もう、だめだ、、。
桃賀の目を見た瞬間に反応しちゃったから、、
きっとみんな察したはず、、。
いっきに裏路地まで走る。
貴「もう、、私、どうしていいかわかんないよ、、」
涙が溢れて止まらない。
一人で泣きじゃくってると、誰かが来たみたいだ。
私は顔を上げて横を見る。するとすこし離れた場所で同い年くらいの男の子が泣いていた。
人目も気にせず、大声で。
気づけば涙は止まっていて、私は彼に歩み寄っていた。
貴「あ、、あの」
？「うっ、、」
すると彼も頭を上げた。
貴「貴方も、悲しいんですか、、？」
？「う、、ん、、」
貴「私もそうなんです、、。」
？「俺、、あい、、ぼうが、いなく、、なって、、かえってこなく、、て」
貴「そう、、貴方、名前は？私は野上A。」
？「え、、？！俺、、野上、、幸太郎、、」
貴「の、野上！？」
野上、、幸太郎？
幸「え、、君も野上、、なんだ。」
貴「急に変なこと聞くけど、野上良太郎って知ってる、、？」
幸「俺のいとこだけど、、」
貴「えええええ！？」
幸「え、じいちゃんを知ってるの！？」
気づけば彼もまた完全に泣き止んで目を見開いていた。
貴「じ、じいちゃん、、？」
幸「行動がおじいちゃんみたいに遅いからじいちゃん。」
貴「へえ、、。私は良太郎の兄弟だよ。」
幸「え、じいちゃん家女子いたっけ、、」
貴「私は養子みたいなもんかな？」
幸「養子、、？」
貴「うん。親に虐待されて捨てられた私を家族に招いてくれたの。」
幸「、、なんかごめん。聞いちゃいけないことだった、、よな」
貴「大丈夫！私はあの家族にいれるから、、」
いれる、、かな
幸「えっと、、大学生？」
貴「うん。電王大学の2年生。」
幸「俺はアルタイル大学の2年。」
アルタイル大学！？ここからすんごく遠いよ！？
幸「で、消えた、、俺の相棒の名は照北仰。
同じくアルタイル大学の2年だ。」
貴「早く仰さん、見つかるといいね。」
幸「うん、、。」
そんな話をしていた。
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作者名：いゆま x他1人 | 作成日時：2016年11月28日 20時
