酔いのせい ページ9
「じゃ！！また明日ね〜Aすきだにょー｣
『私も好きだよーばいばーい』
なんか今日は時間が過ぎるのが早かった
もう23時や
「帰って風呂入るのめんどいな〜、｣
少しお酒も入っていて体がふらついていた
『わ、』
とうとう体が倒れてしまって人とぶつかってしまった
『すみません、』
「あ、いや、
…A？｣
『え？』
「Aちゃん、やんな？｣
『リリーさん？なんでここに？』
「仕事帰り…かな｣
『あ、そうなんですね。』
「Aちゃん、大阪じゃなかったっけ｣
『東京に引っ越してきました』
「そうなん？｣
『はい。…じゃ、また』
正直びっくりした。
こんなとこでリリーさんに会うなんて
金髪やった髪は今は黒髪になっていた
私がそう思い歩いていると腕を捕まれた
「その状態じゃ家まで帰れんやろ｣
『え？』
「はい｣
『何してるんですか？』
「おんぶ。してあげる｣
『いや、いいです』
「じゃあ、無理やり俺の家連れていく｣
「…｣
「Aちゃん、今彼氏おるん｣
『いや、居ないです。』
「なんで｣
『？』
「なんで敬語なん｣
『前も敬語でしたよ』
「いいや。タメ語やった｣
『そうでしたっけ』
「うん。｣
『わたしのいえくる？？』
酔いのせいや。これは酔いのせい。
｢……行く。｣
『鍵開けて』
｢ん｣
『よいしょっ、と
スリッパ履いてね〜』
｢…うん｣
｢わ、Aちゃん、？｣
私はいつの間にかリリーさんを押し倒していた
『シよっか』
｢何言っとん、Aちゃん、｣
『ヤリモクなくせに』
これは酔いのせい
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作者名：今宵 | 作成日時：2022年6月11日 17時
