ビッチじゃないやん ページ16
『森田さん、もう帰っちゃうんですか?』
「え?」
番組の打ち上げ終わり
色んな芸人が酔っ払って帰っていく中俺は
超絶かわいい女の子に口説かれてるかもしれん
『まだ一緒には居たいとか。言っちゃダメですか?』
「いや、でも、」
『私森田さんとまだ居たいです、』
久しぶりかもしれん女の子を家に呼んだのは
『どうぞー』
「めっちゃ綺麗やん」
『ほんとですか!笑』
「ほんまほんま笑」
正直言ってあんまりこの子に関わりたくなかった
変な噂しかなかったから"ビッチ"って飲み会であだ名を作られてた
後輩芸人からは「多分あれ一発でヤれますよ」とモテない俺もあの子なら抱けますよとか舐められた発言をされたこともあった
俺そんなチョロないわ!とその後輩にツッコんだけど実際俺はチョロかった。まだ抱いてないけど
『どうぞー、私の得意料理の野菜炒めです!森田さんに作ってあげたかったんです!』
料理も美味いし洗濯もできるし無駄にボディタッチもあんませえへんしタメ口一切使わんし
なんやこの子。
意外といい子やんか。
全くビッチちゃうやん。
『ん?』
「あ、いやほんまに一個のベットで二人で寝るんかなーって思って、」
俺とAちゃんは今ほぼくっついてる状態
『布団ないですし、これで良くないですか?』
「いやあれソファーで寝るよ、なんか申し訳ないし、」
俺がベットからは抜け出そうとしたときAちゃんに腕を掴まれた
『やだ』
「え?」
『ここにいればいいじゃないですか私と一緒に』
あーこの子慣れてるわー男に慣れてる
俺あんま女の子にきゅんきゅんせえへんねんで?
こんな一言できゅんきゅんさせるとか卑怯やこの子
『まだ気づいてないんですか?』
「…なにに?」
Aちゃんは俺の手を取り
『森田さんのこと好きなんです、わたし』
やばい今の俺顔にやけすぎてやばいかも
Aちゃんは俺のタバコを手に取り火をつけた
『私の"初カレ"になってほしいです』
Aちゃんはタバコを口に咥えたまま
俺の上にまたがった状態で口からタバコをとり俺の口にぐいっとタバコを入れられた
「はい」
なんかこの日だけタバコが少し甘く感じた
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作者名:今宵 | 作成日時:2022年6月4日 2時