たこ焼き ページ15
私はそのまま近くのベンチに座った
嶋佐「Aちゃん?」
「え?」
嶋佐「メイクどうしたの」
と下を向いてる私の顔を覗き込んできた
嶋佐「泣いてる?」
私は数秒間嶋佐の目を見たっきりだった
嶋佐「たこ焼き買ってきちゃった、一緒に食べない?」
嶋佐が片手に持っているものは
私の大好物のたこ焼きだった
「え?」
嶋佐「ここの、たこ焼きAちゃん好きなんでしょ?部屋にいっぱいあったの見ちゃった」
そう言って嶋佐は横に座った
嶋佐はたこ焼きを取り出し
私の口元にたこ焼きを運ばせた
私は、それを食べなぜか涙が溢れた
「おいし…ちょーおいしい、」
嶋佐「そんな美味しいの?笑」
と嶋佐は私を見ながら少し困った顔をしてニヤけていた
「私、振られちゃった笑」
嶋佐「え?」
「国崎さんに、振られちゃった、私。
全〜部……思わせぶりだったのかな、?」
と涙をボロボロこぼした
嶋佐「……辛かったね。」
と観覧車の国崎さんと同じように優しく微笑み
私の頭を優しく撫でた
私は声出してしまうほど泣いてしまった
嶋佐は私を抱きしめてくれた。
当たり前だけど国崎さんとは全く違う匂いがした
「愛されたかったよ」
と泣きながら震えた声で国崎さんと私が恋した男全員に
向けて言った
今年で振られた数5人目。
全員思わせぶり野郎だった
でも国崎さんだけは違う、はず
国崎さんは思わせぶり野郎なんかじゃないよね。
・
嶋佐「俺にすればいいのに」
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作者名:今宵 | 作成日時:2022年3月16日 22時