【呪術廻戦】割とクズい冷淡な奴は時の政府に強制連行される【刀剣乱舞】 (ページ8)

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7話~抜け目ない実験思考~ ページ8

　

　
一期「………一期一振、粟田口吉光の太刀…一期一振だ」

　

　

　

　

　

折られると思ったのか漸く刀を押す力を弱めて、ゆっくり刀身を俺の手から抜きこびり付いた血を振り払い鞘に収めた一期一振

　

名前は自分で言うからこそ、意味を成す

　

　

貴方「お前の名前は絶対に忘れない様にする、協力感謝しよう一期一振」

　

一期「………人間の子供がこの様な場所に何の様だ、こんのすけが次代の審神者と言っていたがそれは誠か」

　

　

俺の腕の中でずっと現状を見て震えていたこんのすけの頬に着いた血を、まだ汚れてない服の部分で拭う

　

良い毛並みは綺麗にしておかないとな

　

　

　

　
貴方「残念ながら、そして不本意ながら俺は特殊だから次代審神者に任命された

　
手を貸してみろ」

　

一期「…………？」

　

　

差し出した手を訝しげに見て、首を軽く傾げた

　

傷付いてるからなのか、それともここの本丸の瘴気が限界ギリギリまで穢れてるからなのかどうやら俺の呪力に気付いてないらしい

　

なるべく早く浄化出来るようにさっきから俺の呪力、と言うより反転術式の応用を呪力として薄く結界を張って巡らせてるんだがな……

　

一気にやって前審神者に変に気取られては困る、一斉浄化はまだ後だな

　
今の俺なら紅屋一族総本家の様な奴の二重結界レベルまでなら多分出来るだろうしな
　

　

　

　

貴方「良いから、それで俺がここにいる理由が分かる」

　

　

一期「……………」

　

　

　

渋々そっと、赤が滲んだ傷だらけの手袋をつけた手が優しく俺の手に乗せられた

　

その手を包んで

　

　

　

結界を俺達だけの周りに張り一気に反転術式を掛ける

　

本来なら蚕繭(さんけん)を使わないといけないんだが、相手は付喪神だからなのか石を使わなくても出来るようだ

　

やったぜ、手間が省ける

　

　

　

　

　

一期「！この気は………お前は一体…」

　

　

驚いた顔をして俺を見る一期一振、その顔にできた傷……いや顔だけでなく全身に出来た傷はもう既に無くなっている

　
ん、無事成功したようだな

　

　

俺の反転術式は蚕繭を介さない限り自分専用特化してるからな、上手くいくか分からなかったが……

　

いい実験になったな、よし