俺の嫁とかどうすか。

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放っておけなくてベッドに駆け寄る。
そして布団の上から軽く抱きしめて撫でてみた。

｢キヨ、大丈夫？｣

少しの間沈黙が続くが、布団がガバッとめくられ、引っ張られる。

またベッドに上げられた。
そして再び布団をかけられる。

いつぞやのようにキヨに抱きしめられる。
しかも結構力強い。

ギュッと言う効果音が出そうだ。

｢キヨ？泣いてるの？｣

｢....別に｣

声は少し震えていた。

寂しくて泣いちゃうとか乙女なのかな。
かわいいかよ。

｢ご飯冷めちゃうよ」

｢うん｣

｢早く行こうよ｣

｢うん｣

うん、しか言わない。
キヨの声が徐々に眠たそうになっていく。

そういえば、少し疲れた顔してたような..。
昨日寝てないのかな。

しかし私はここで寝かせるようなかわいい女じゃない。

｢ほら起きて！｣

キヨの体を一生懸命起き上がらせ、
ベッドからおりる。

｢A先行ってて｣

｢早く来ないと、先に食べちゃうからね！｣

｢すぐ行くから｣

キヨは顔を押さえながら喋っている。
女の子かよ。

キヨに言われたとおり、食卓についた。
ほんとにご飯冷めちゃうよ。

5分ほどして、のそのそとキヨが部屋から出てきた。

｢遅いよー
早く食べよ！お腹空いた！｣

｢うん｣

久しぶりのキヨとのご飯。
ご飯はちょーーっとだけ冷めてたけど、
キヨは変わらずたくさん食べてくれた。

｢俺やっぱお前いないとダメだわ｣

｢...そうかぁ｣

え？それだけ？
という顔をされる。
他に言うことあるかい？

｢なんかあんじゃん！
私もー、とか！一緒にいるねとか！｣

｢あー、確かに｣

よかったいつものキヨだ。
変わらず声がでかい。
うるせぇけど愛おしく感じる。

少し微笑んで、昼食を食べ進めた。

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