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Aside____
朝から実家を出発して、昼頃にキヨの家に到着した。懐かしい。そんなに長く離れてたわけじゃないのに。
どうせキヨがいるだろうから、
鍵出さなくてもいいよね。
私はちょっとした悪戯心でインターホンのカメラを
手で塞ぎそのままボタンを押した。
「......はい?」
今起きたかのような不機嫌な男の声が聞こえた。
私はカメラを抑えている手を動かさず、
「宅配便でーす」とだけ言った。
正確には、言い終わるとほぼ同時に玄関が開いた。リビングから一瞬で玄関まで来たのだろうか。
「ただいま」
少し笑いながら言ってみると、
キヨが眉を顰めて口を開いた。
「遅い」
「ごめんごめん」
流すように言うと、抱きしめられた。
うわぁ、キヨの匂い。
やっぱ落ち着くわ。
「俺待ってたのに」
「ありがと」
キヨの腕の中の居心地が良すぎて、無意識にスリスリしてしまう。
抱きしめられ心地サイコーだぜ。
しばらく抱きしめられていたが、
突然キヨの体温が離れた。
名残惜しすぎる。
「あー、やっとAのご飯が食べれる」
そう言いながら、
後ろ頭で手を組んでリビングへ歩いて行ってしまった。
なんだよご飯かよ。
私に会えたことには触れねぇのかよ。
少し不満を覚えつつキヨの後を追った。
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あかいろ - すごく面白いです!続きが気になります!!! (2020年6月2日 1時) (レス) id: 0037200786 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬。(プロフ) - とっても面白いです!!更新まってます! (2020年4月22日 4時) (レス) id: 63bc0d8925 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - すごい面白いです!続き楽しみにしてます!! (2020年3月3日 1時) (レス) id: 55f78e88a7 (このIDを非表示/違反報告)
you you(プロフ) - やべぇー………更新頑張って (2020年2月26日 22時) (レス) id: be5e3b8c3b (このIDを非表示/違反報告)
まな太郎(プロフ) - 青林檎さん» ありがとうございます(TT)最近遅れ気味なのでがんばります(TT)(TT) (2020年1月16日 18時) (レス) id: b78b8c39a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありんこ | 作成日時:2019年12月21日 2時