俺の嫁とかどうすか。

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ケーキを半分ほど食べ終えた頃だった。

｢A、ちょっとトイレ行ってくるわ｣

キヨが退室。
これは帰ってきたタイミングで渡せる。

ドキドキしながら待っていると、
キヨが戻ってきた。

｢はーい、目ェ瞑ってぇー｣

キヨがいきなり、目を閉じるように言ってきた。
なんだなんだ？？

｢左手出して｣

言われた通りにすると、
キヨの少し冷たい手が左手に触れた。

｢はい、目を開けてください｣

手を見ると、とても綺麗な指輪が付けられていた。

左手の薬指...。

｢その指の指輪の意味は、「愛の進展と絆」

愛する人との絆が深まるんだってw｣

ふざけたように笑うキヨだが、
私はとても嬉しかった。

｢まだ結婚指輪とか、婚約指輪じゃないから。

予約済みってことな。｣

そう言ってキヨはまた、ケーキを食べだした。

｢ありがとう｣

不器用な返事だけが帰ってくる。
とても嬉しい。

でも先を越されてしまった。

｢キヨ｣

｢ん？｣

｢こっち向いて、目を閉じて｣

キヨはフォークを皿に置いて、
こちらを向いた。

キヨは指輪をくれた。
私のはそんなにいいものじゃない。

キヨの後ろに周り、金具をつける。
細い首筋に銀色に輝く線ができた。

指輪ほどのインパクトもないので
またキヨの正面に腰を下ろす。

そして、フレンチなキスをした。

｢え？｣

｢はい、開けていいよ｣

キヨは目をゆっくりとあけて、
口に手を添えた。

顔がほんのり赤いのはシャンパンのせいだろうか。

｢あ、ネックレスじゃん！
え、宝石ついてる！

ありがとうA｣

キヨに抱きしめられた。

｢じゃあお返しね｣

今度はキヨから口付けのお返しらしい。

こんなに、照れくさいクリスマスは
初めてだよ。

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