田中くん。手懐け。 ページ15
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『ええと………』汗
田中「Aさんッッ!!!どうかご連絡先を!!!」
菅原「こら田中っ……!!もうホントすみません!!!」
『いやぁ………』笑
こうなったのには数分前に遡ろう。
『えーと、田中くん……は俺の事が嫌い?って事かな…?』
田中「イケメンが嫌いです」キッパリ
イケメンが嫌い?って事は……モテないのかな。それを同類の俺に言われても……物凄く困る。光太郎も言ってたけど一体俺の何処を見てイケメンだなんて言ったのかが分からない。英が俺に回る筈だったイケメン度を全部吸っていったんだから
いやそれにしても。……田中くん……もしかして
『……田中くんって自分の事嫌いなの?』
田中「はい?????」
菅原「な、何を……??」
?「……?」
『いや、だって田中くんイケメンじゃない?』
田中「は???」
自分がイケメンな事に気付いてない?????嘘でしょ?????普通に田中くんイケメンでしょ??え??逆によく学校の女子も田中くんの事放っておくね????
てかよく見たら此処に居る全員顔良すぎじゃない?徹達もだけど俺の周りには顔が良い人しか居ないのかな。なんで?俺への見せしめ???
『だって……眉毛と目のバランスは良いし、眉毛も目もキリッとしてるでしょ。鼻筋も通ってるし、何より顔全体見た時に"うっわ、カッコイイ!!"ってなるもん』
田中「!!」
?「……良かったじゃないですか田中サン」
『俺としては田中くんを放っておく学校の女子達が分からないなぁ』
ー現在ー
とまぁべた褒めをさせて頂きました所懐かれてしまった(?)らしい。……何?イケメンって言われた事無いの??嘘でしょ??って感じですねはい
『所で……菅原くん達はなんで此処に?』
菅原「部活帰り!今主将が中で肉まん買いがてら作戦立ててんだよ!」
『へぇ。運動部なんだ』
菅原「そ!バレー部!」
『お、奇遇だ!俺もバレー部のマネージャーに勧誘されてるんだよね』
菅原「マネかー!……君なら確かに華はありそうだもんな」
???何故そんなに納得した様な顔でこちらを見てくるのだろうか。俺は男だし華なんて欠片も無いのに
『てか菅原くん3年?』
菅原「お、そうそう!国見くんも?」
『そ。同じだね』
菅原「どうせなら名前で呼び合うべ!」
『そっちの方が親近感湧く』
俺と同じ感じの人居て安心した瞬間だった
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主将さん。影山飛雄くん。→←坂ノ下商店。真っ黒ジャージの集団。
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