FWの集まり? ページ5
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「うぉ……えらい人多いな…」
「ひぃふぅみぃ…数え切れんなぁ……」
「軽く100は居そうやけどな」
新幹線に乗ってやって来た東京。着いてから集合まで1時間あったので少し浅草に寄り道をしてすぐに目的地までやってきた。
地図通りに進んで行くと日本フットボール連合のビルがあって入口から入ればフロントの女性が部屋まで案内してくれた。そしてその部屋に入った時の会話が上記。うん、普通に人多い
「……なんや、見た事ある顔ばっかや」
「……大川に、石狩…あれ、あれって糸師?」
「有名所ばっかやんな」
「てかFW多ない?」
周りに知り合いらしい知り合いが居なかったので3人で固まって話しているとだんだんと人が集まってきた。「お、アイツ知っとる」とか「あれ○○よな」とか話していると、ある2人が入って来た
片方は日本サッカー界期待の
すると電気がフッと消えた。
「えーあー、あー……」
急に聞こえてきた大人の男の声。少なくとも此処にいる様な高校生の声では無いのは明らか。
「おめでとう。才能の原石共よ。
お前らは俺の独断と偏見で選ばれた優秀な18歳以下のストライカー、300名です。」
その言葉と共に奥の方にあるステージに光が集まり、そこに立っている男がよく見えるようになった。眼鏡を掛けていてきのこヘアー。不健康そうな体に、隈のある目がマッチしていて違和感を全く感じない。
「そして俺は絵心甚八。日本をW杯優勝させる為に雇われた人間だ」
今思えば絵心の"絵心流サッカー論〜エゴを添えて〜"という題名でも付きそうな程エゴく、それでいて超滅茶苦茶で……。それでもお年頃の高校生を感化させるには十分な素晴らしい演説はココから始まっていたのだ。
(日本……W杯優勝…?)
俺の目に映ったのは、絵心なのか。それとも。
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