【名探偵コナン】ようじになりました

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「あ！」





ふと、2階の手すりの部分から外を見ていたAくんが声を上げた。え？死体は大丈夫なのかって？もう既に運ばれているし、死体のあった場所は手すりから外を見る分には視界には入らない場所だったから大丈夫だ





「ばーぼんさんだ…」





「！？」





ボソッと呟いたAくんの言葉に、俺の心臓がドクンッと大きくはねたのが分かる。



い、今なんて言った？バーボンさん？安室さん、組織にいる時にAくんに会ったのか！？この歳の子供が組織と密な関わりである事はまず無いだろう。そういう組織じゃないからな……


でも、だとすると組織の仕事の時に安室さんに会ったってことは……





「じんさん…いっしょじゃないんだな」




「ッAくん、ちょっといい！？」






ヤバい、ヤバいぞ。思っていたよりヤバい！



俺の立てた仮説が仮にあっていたとしても、それよりもヤバい事態だ。まさか、組織と面識があるなんて！！くそ、誰と遭遇した事があるんだ……いや、まずは安室さんに聞くべきか…。





「ちょっと安室さん！！」



《な、なんだい？そんな慌てて…。というか電話って、》



「2階来て！！早く！！」



《え？わ、わかったけど…》






ジン…。アイツと面識があるって事か？たまたま街中ですれ違ったとして、名前を知る事はまず無い。かと言ってウイスキーの方のジンだったとしても、こんな子供が知ってるはずがない



俺が頭に浮かべてる"ジン"とAくんの浮かべてる"ジン"は99%同一人物！！






「こ、コナンくん？一体_____」


「あ、ばー」


「わああ！！」


「き、君……。確かAくん…」





……Aくんの人間違いじゃないとなると、99%が100%になるな。バーボンとセットで覚えられるジン。ウイスキー以外なら黒の組織しか無い





「…。Aくん」


「ん！」


「僕のことは透って呼んでくれないかな？」


「とおる？」


「そう。安室透っていうんだ」





安室さんがAくんの前にかがんで呼び方を変えようと試みている



……子供って結構頑固な所があるからな…。果たしてそれだけで呼び方を変えてくれるかどうか……。変えてくれれば良いんだけど…











「……たいへんなんだね。とおるおにいさん」




「あはは…。うん、とてもね…」







変えるんだ。え、そこ変えちゃうんだ。




しかも同情するんだ。進んでるな、今の子供













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