【名探偵コナン】ようじになりました

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「さ、もう寝る時間よ。オセロを片付けて寝る準備をしましょう」





そう言われてから、おそらく数分経っている。が。





「…………」



ピョン。ピョン。


そんな音が聞こえそうなほど、何回も何回もジャンプをしてみるが、先ほど確かに取れたオセロは、どれだけ僕が頑張って飛ぼうとも元の場所に戻ってはくれない。



こんな事なら哀ちゃん連れてくるべきだった。迂闊だったな。




何処にいるかな哀ちゃん。






「あいちゃーーーん」




この部屋の周りにはいない。




「あいちゃーん？」




リビングにもいない。





「あいちゃん？」




トイレにもいなさそう。





「はかせのへやにはいないか…」



あの哀ちゃんが自分からノコノコ博士の部屋に行くわけがない。きっと家の周りを散歩でもしにいったんだろう。


博士は今なんか発明品を開発途中で、忙しい時期だって言ってたし。





「……どこでねればいいんだ？」




僕は哀ちゃんにも博士にも、寝る場所を聞いていない。


そして勝手に入った部屋が哀ちゃんの部屋だった場合、僕は次の日には灰になって朝日すら拝めないことだろう。そんなのは嫌だ。






「………しかたない」











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短いので41話の小話。

「光彦達と話してて楽しい？」の問の答えは実はその話の最後、「垂れたであろうカラメルがちょびっと残っているだけだった」でなんとなく男主君の心情が分かるような書き方をしました。自己満なので分かりずらいです。とても。それはとても。

男主くんは1度「僕も例外の仲間入り」と言いましたね。
プリンをコナンくん、哀ちゃんを含む少年探偵団、カラメルを男主くんと見立て、少年探偵団と男主くんでは未だ一体感が無いということを表したかったんです。
最後に残ったちょびっとのカラメル。これは溢れてこぼれ出た、つまり異世界から来てしまってどこか疎外感のある男主くんの心情を表したつもりです。
とは言え男主くんは「名探偵コナン」という漫画を知りませんので、漫画の中ではない、パラレルワールドと捉えている故、他作品の夢主のように「漫画だからすごく疎外感がある」のではなく、少しだけ疎外感がある感じ、異世界人の他人という認識です。「ちょびっと」には少し疎外感を感じる男主くんが、まだ少年探偵団に心を許しきれていない意味も含んだつもりでした。

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