【名探偵コナン】ようじになりました

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梓さんにも見守られた僕とコナンくんの攻防戦。




カラン。という音を鳴らした人物によって、それは呆気なく終わりを告げた。






「あ、緑川さん！おかえりなさい！」


「榎本さん、有難うございます」





なに、まだイケメンが。




店内に入ってきたのは、両手がスーパーの袋で塞がっている優しげな雰囲気のイケメンだった。透お兄さんとはまた違った、いや、似てるかもしれない。けど少しだけ髭を生やしているからイケおじ感が半端ない。イケおじ…？いや普通にイケメンだが。おじさんという歳でも無さそうだけど。透お兄さんと同じ年くらい……2個上とかか？



とりあえずイケメンだという事だけ伝えておこう。イケメンだ。





「お？ボウズたちじゃないか！」



「あーっ！緑川さんだ！」


「緑川のにーちゃん久々じゃねぇか！？」


「戻っていらしてたんですか！？」





一気に歩美ちゃんたち3人に囲まれるイケメン、緑川さん。「久々」だったり「戻ってきた」だったり、ポアロから少しの間居なくなっていたようだ。



通りで歩美ちゃんたちから話が出なかった訳だな。と思いながら横目でコナンくんを見る。




「…何？」


「だれ？あのひと」


「あぁ…」




僕の視線に気付いて、やっとこさ口を開いたコナンくん。


あーたねぇ、もう少し小学生らしい反応をしなさいよ。どんな事情があるのか知らないけど、そんなんだから哀ちゃんにゲシゲシ蹴られるのでは？帰ったら哀ちゃんに言いつけてやるんだから。「コナンくん、子供じゃないみたいだった」ってニッコニコの笑顔で言ってやる。





「あの人は緑川光さん。ここの店員さんだよ。少しの間居なくなってたけど。あ、お昼にあった安室さんもここの店員さん。2人とも此処で働く前からの知り合いみたいだね。安室さんの紹介で緑川さんが入ったって話だし」


「へー。じゃあはぎともしりあいかな」


「さぁ。知り合いなんじゃないかな？そこら辺は本人に聞いてみなよ」






コナンくん、もう隠す気ないな？「面倒臭い」って思ってるのが顔に出てきてる。


歩美ちゃんたちはあーーーんなにも無邪気なのに、コナンくんだけ際立ってクソガキ臭プンプン。いや僕が人のこと言えた立場じゃないことは重々承知してるよ？




けど、それにしてもコナンくんは酷すぎるよねって話さ。











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