【名探偵コナン】ようじになりました

・ ページ24

安室(降谷)side










「……それにしても、よく私だと分かりましたね。ハンカチについては…恐らく、来希くんが握った物を無理やり取ってしまったからでしょう。ハンカチに来希くんの血液がついてしまいました。…それ以外に何か、あったんでしょうか」


「ピアスです」


「……え？」





Aくんを抱きしめ、撫でながら母親は続けた。そして返ってきた毛利さんの言葉に右から左へ順に耳を触り、ハッと気付いたように声を漏らす






「……落としてしまったんですね」


「ええ。綿貫さんのジャケットのポケットにあなたのピアスが片方入っていました。恐らく、あなたに追いついた綿貫さんはあなたの肩に手を置いたんでしょうね。そしてあなたと少し揉み合いになった時、あなたのピアスが外れ彼のジャケットのポケットに入ってしまった」


「どこまでもお見通しですね…。流石は名探偵、眠りの小五郎さんです」






眉を下げて笑う姿は、どうにも人を1人殺した人間には見えなかった。それくらい自然な笑顔で、汚れのない純白な物に見えてしまった。



……。きっと昨日までは汚れという物すら知らない、綺麗な人だったんだろうな。






「じゃあ結ちゃんの件、あれは何故私がやっていないと分かったんですか？……私がやったと思われるように、少し細工をしたのに」


「あぁ、利き手についてですか」






…利き手？と首を傾げると隣の松田が細かく教えてくれた。どうやら明星さんは左利きだったらしい。部屋の物の配置が左利きの人のようだったらしい。部屋からは「右練習！」と書かれたノートも見つかり、恐らく右利きにしようとしていたようだ。



そして明星さんの死体は右手にコップを持った状態で見つかった為、「もしやこれは他殺なのでは？」とコナンくんと話していたらしい。






「確かに不自然だと疑いましたが、それ以上に自ｻﾂを裏付ける証拠があったんですよ」


「証拠…？」


「萩原刑事！明星さんの日記はありますか！」


「日記？え〜っと……あ、あるらしいから持ってきまーす」







そして萩原が持ってきた日記には、毛利さんの言う通りに真実が全て記してあった。












.
ほんとにガバガバでごめんなさい〜🙏💦

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す