【名探偵コナン】ようじになりました

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まず部屋に入って玄関のドアをしめた。そしてすかさずポケットから携帯を取り出して安室さんにかける





「なにしてるの？」


「なんでもないよ！」


「ふーん…？」





一連の俺の行動を見て不思議そうにこちらを見るがあまり追求してこない。「まぁいいか」とでも言いたげに俺から視線を外すAくんを見て、助かりはしたが人に興味が無さすぎないか？と少し心配になったり。



まぁでも深くは突っ込んでこないこの感じ、好かれるタイプだな。今の時代は深く突っ込まれる事に苦手意識を抱く人も多いし、俺や安室さんなんかもその類。こういう人間が増えるのはものすごく有難い事だ。いやに好奇心旺盛な子供よりよっぽど良い





「まずこっち。ごはんたべるとこ」


「テレビもあるね。……ニュース見てたの？」


「ウン。ぶっそうだね、べいかちょう」


「あはは…」





1日に3件の事件なんかざらじゃない米花町。地元がここだという事もあってなのか、父親が事件に引っ張りだこだったからなのか幼い頃から耐性のついていた俺は「物騒だ」なんて思った事は無かったけど……。



確かに毎日どこかしらで人が死んでいて、事件も起こると考えると大分物騒なんだと思わされる。そんな所に住んでるのか俺……





「ん？この血…」


「あ、ふいたはずなのに…。かたまっちゃったか」


「なんで床に血が？」


「あー、てあてするときにたれた」


「なるほどね」





俺の手をぐいぐいと引っ張って次に行こうとするAくん。そんなに見られたくないのか？と思いながらも彼に着いていく。




悪いけど、しっかり見たよ。手当する時に垂れました、じゃ済まされない血の付き方。まるで勢いよく倒れて擦ったかのように、少量の血が5cmほどにわたって床についてたところ。





「こっちは________」






ほぼ確実だ。コイツ……






「…安室さん」


《何かあったのかい？》


「床に血がついてた。多分Aくんのものだ。さっき萩原刑事に手当し直してもらった膝のものだと思うけど」


《……萩原、手当したのか？》


《おー。ハンカチで応急手当されてたから一応。消毒から全部やり直しておいた》


《それで？その血が一体……》


「…。床に5cmくらいにわたって細々とついてたんだ。勢いよく倒れて擦ったみたいにね」


《は？そりゃないだろ…。だってさっき話した限り大人しい奴で………ま、まさか…》








虐待されてる。











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