検索窓
今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:4,090 hit

青い監獄に着きまして。 ページ9

.









アンリさんから説明を受け、渡されたボディスーツに書いてあるアルファベットの部屋の前まで来た。




「うーん、Vだから此処であってるよね」





Vの242。どういう関係かは分からないけど、300人って数字を見ると300人中何位なのかって事だと思う。多分ね。Vは……Aから順番のV?相当下だなぁ



まぁ私みたいな初心者にはこれくらいが丁度いいのかも。なんて思いながらVと書かれた扉の部屋へ入った




中には既に着替え終わって立っている数名、座っている数名、着替えている数名。三者三様、って感じ





「あ、そこの君」


「あ?」


「隣良いかな?」


「勝手にしろ。つかそこしか空いてねーだろ」


「どーも。たしかにね」





ロッカーが12個並んでいて、丁度着替えようとしている男の子の隣のロッカーを使うことに。話しかけた男の子は下まつ毛が長くて、豹馬くんと同様に非常に整っている顔をしていた。



私もボディースーツを着用して、着ていた服を畳んでロッカーに入れると隣に居た男の子の数字が目に入る。Vの下の数字は241だった。私の、上





「着替えは終わりましたか。才能の原石共よ」





部屋の上の方に付けられた大きなモニターに先程見ていた顔が映し出された。




「あ、絵心甚八…」


「チッ」




隣の子舌打ちしてるけど。え、さっきの演説でそんなに嫌いになっちゃった?いや確かに日本代表ファンだったらキレるのも納得……、うーん、ファンでは無さそうだなぁ





「やぁやぁ。今同じ部屋にいるメンバーはルームメイトであり高め合うライバルだ。お前らの能力は俺の独断と偏見で数値化され、ランキングされてる。ユニフォームに示される数字がそれだ。300人中何位かが一目で分かるようになってる」





ふむ。やっぱりランキングだったのか。つまり私の能力は少なくともこの部屋の中では上位に食い込んでいる、っていう事かな。それはそれで申し訳無いが、まぁ好都合だと捉えよう



全国の中のTOP300と考えると全国に行った人だって多い中でのこの順位は妥当だと考えるのが賢いはずだ




「そのランキングは日々変動し、トレーニングや試合の結果でアップダウンする。そしてランキング上位5名は無条件で6ヶ月後に行われる大会、U-20W杯FW登録選手とする」





6ヶ月後……。それまでこの施設にほぼ幽閉されるって事か。最悪脱落しなければいいよね。埋め合わせみたいなものだし、私は













.

鬼ごっこが始まりまして。→←エゴイストの卵が存在しまして。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:ブルーロック , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひかり | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2023年10月17日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。