𓂃◌𓈒𓐍 ページ9
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「はい、コレ今回分ね」
硯くんに連れられてGRAVELの根城へ着くと、まだ同じくらいの歳の子が近寄って来てくれた。着ている服は少しボロボロだ
「ふふ、服も持って来て良かった」
「ふく？新しい服！？」
「うん。僕のお下がり…と言っても、買ったは良いものの小さくて着れなかった物だから遠慮しないでよ」
「！ありがと、鬼灯！」
GRAVELの子達が盗みを働いているという話は僕の耳には入ってきていない。それは多分僕がこうして差し入れを持ってきているからだと思いたい。
この人数にしては1週間も持たないかもしれないけど、硯くんに「そんなして貰っちゃ割に合わない」って言われて少し数を減らしている。
差し入れというのは食べ物は勿論、服や靴もそうだ。たまに髪ゴムやヘアピン、櫛を持ってきて髪の長い子の髪をアレンジする事だってある。硯くんの髪型は僕が初めて硯くんの髪型をアレンジした時にした髪型。どうやら気に入ってくれている様で此方としても気分が良い
「鬼灯、高校どこ行くの？」
「風鈴高校だよ」
「風鈴って……あの、超不良校？」
「んー、今はそうでも無いね。仲間意識高い系不良の集いかな」
「そんな不良って沢山居るものなの？」
「ふふ、さぁね」
興味津々、とでも言うように目を輝かせる子達を見てやはり救わなければと思ってしまう。いつか、なんて不確定な物だけどそれでも救いたい、救われてほしいと思う事は駄目な事では無いと思ってる。
僕の手じゃなくても良い。他の誰かにでも良い。誰かに、必ず救われてほしい。こうして目を輝かせられるこの子達の未来が暗いものでは無いと、胸を張れるようにしたい
………いつか、必ず
「……鬼灯？」
「硯くん、どうかした？」
「…ううん。ごめんね」
「何がだい？謝ることなんて無いだろうに」
そうして苦しそうな顔はもうさせないと誓うよ。
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「す、硯さん……」
「……良いんだ。鬼灯は何も知らなくて良い」
「……そりゃ、俺らだって知られたくないけど…」
「鬼灯には、軽蔑されたくないんだよ。お前らも分かるだろ？」
「………」
「気まぐれで助けた人間に、逆にオレらが助けられるなんて……漫画みたいだよな」
「……鬼灯さんは、」
「そんな奴じゃない、って？……オレが1番分かってるよ、そんなの」
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しらくも(プロフ) - すごく好きです…。 (4月24日 3時) (
レス) @page21 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 星林檎さん» コメント有難うございます😊拙い文章なりに読みやすくなる様に頑張ってるのでそう言って頂けて嬉しいです！！鬼灯くんとすおちゃんの関係をこれからどうしていこうか考えてます😆😆 (7月26日 8時) (レス) @page19 id: b54df6e94e (このIDを非表示/違反報告)
星林檎 - わああああ！！ウィンブレの男主だぁーーーー！！！文章が上手くて読みやすいです！鬼灯くん、すおーくんとは相性悪そうですね…。これからどうなるのか、続きを楽しみに待ってます！！ (7月26日 0時) (レス) @page19 id: f74057ae4d (このIDを非表示/違反報告)
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