𓂃◌𓈒𓐍 ページ5
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「__________まぁ秒殺ですよね」
「こんなんで手間取ってられねぇだろ」
そこまで危惧してはいなかったものの、想像通り10秒も経たず終わってしまった。というのもまぁ早めに終わった僕や柊さんが近くに居た人を片っ端から片付けていたからなんだけど
狂犬くんとことはさんが何やら話していたけれど狂犬くんはことはさんに手を出す気は無いみたいだし安心。どっちかっていうと女の人に慣れてないかもね
「みんな!助かったよー!」
「ありがとね!!」
「鬼灯くん最初凄かったわねぇ!」
最後の1人を伸せば一気に店や家から出てくる街の人達。
出てくるおばあちゃん達数人の手には救急箱が握られているし、皆がいつものように温かい言葉をかけてくれる。
「あはは、皆が怪我しなくて良かったです」
「イケメンが言うと様になるねぇ」
「おじいさんの若い頃を思い出すわ」
「僕なんかよりおじいちゃんの方が男前だったでしょ?」
「どっちも男前よ!」
「ウチの旦那も鬼灯くんを見習ってほしいくらいよ」
「なんでさ。旦那さん良い人ですよ?」
「どうだかねぇ」
「旦那さんに言ってあげたらどうです?それ」
「言えないわよぉ」
「後ろに旦那さん居ますよ」
「……あら」
「事実だからなんも言い返せねぇよ…」
話しかけてくれる人やお礼だと言ってパンやら惣菜やらをくれる人達の対応を1人ずつ丁寧にする。だって好意とかはしっかりと受け取らないといけないしね
すると街の人の輪から梶さんが出てきてこっちへ来るのが見えた
「あれ、梶さん?どうしました?」
「ん」
「……ちゃんと言ってくれないと分かりませんよ?」
「分かって言ってんだろお前」
「ふふ、さぁ?」
此方へ手を差し出して何かを強請る彼に少し意地悪をしてしまう。だって……なんか野良猫みたいじゃないか。それも中々懐いてくれないタイプの。やっぱり懐かれたら嬉しいよね
ヘッドフォンを外して口を開けて閉じてを繰り返す梶さんは中々に癒される。素直になれない様に見えてね。1年生の時から梶さんを知っている身としては成長したな、と思う反面素直になれない所は変わっていないと思うものだ
「……あの新作の飴」
「飴がどうしました?」
「…寄越せ」
「…はい、よく出来ました。予備は家に沢山あるので明日渡しますね」
「は?明日?」
不思議そうな梶さんの顔を見て思わずクスリと笑った
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しらくも(プロフ) - すごく好きです…。 (4月24日 3時) (レス) @page21 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 星林檎さん» コメント有難うございます😊拙い文章なりに読みやすくなる様に頑張ってるのでそう言って頂けて嬉しいです!!鬼灯くんとすおちゃんの関係をこれからどうしていこうか考えてます😆😆 (7月26日 8時) (レス) @page19 id: b54df6e94e (このIDを非表示/違反報告)
星林檎 - わああああ!!ウィンブレの男主だぁーーーー!!!文章が上手くて読みやすいです!鬼灯くん、すおーくんとは相性悪そうですね…。これからどうなるのか、続きを楽しみに待ってます!! (7月26日 0時) (レス) @page19 id: f74057ae4d (このIDを非表示/違反報告)
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