〜風鈴の新入生〜 ページ1
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「あれ、おばあちゃん…どうかした?」
「鬼灯くんかい…?いやぁ、これを運ぼうとしたんだけどねぇ…。思った以上に重くって…」
「そりゃ重いよ。おばあちゃんはゆっくりしてて?後は僕に任せてくれて良いからさ」
何故か無茶をするこの街のおばあちゃんやおじいちゃんはいつも危なっかしい。身の丈に合わない量の荷物を運ぼうとすれば、脚立の高い所にのぼってペンキを塗り直す事もあり、迷子のペットを探して夜まで探し回る。
此処、まこち町東風商店街には風鈴高校と呼ばれる高校がある。偏差値は最底辺に相応しく物凄く低く、その癖腕っ節が強く喧嘩なら最強。まさに不良校と呼ばれるに値する高校だって話。
さらに街自体もいろんなチームやギャングやらの衝突による喧嘩や抗争などで治安が最悪だった。
「最近はフウリンの子達にも助けてもらってねぇ」
「あはは、梶さん?それとも柊さんとか?王道に梅宮さんかな?」
「梶くんよ」
「へぇ〜、じゃあ楠見さんや榎本さんも居た訳だ」
まぁそんな
今から2年前、街の治安は目を見張るほどに良くなった
その立役者が当時の風鈴高校の生徒達。
「もう、本当にいつも助けてもらってばかりでねぇ」
「良いんだよ、若い人は使いっ走りにしてあげないと」
「あら、じゃあ鬼灯くんの事も使いっ走りにしちゃおうかしら」
「ご命令とあらば」
「やぁね、冗談よ〜!」
彼らはまず初めに街の入口に看板を立てた。
【これより先
・人を傷つける者
・物を壊す者
・悪意を持ち込む者
何人も例外なく、ボウフウリンが粛清する】
最初は風鈴高校の名の元で書かれたものだったが、いつしか街の人々が彼らに名前を付けた
防風"鈴"、
「ほ、鬼灯くん!!!」
「!…えっと、パン屋さんの娘さん?どうしたの?」
「お、大人数の人が店の看板とかを壊してて…!!」
「……どこら辺か教えてくれる?」
「入口の辺りよ!」
「ありがとう。君は危ないから、おばあちゃんを連れて安全な所に避難しててね。直ぐ終わらせるから安心して」
そして同時に存在する、個人勢の街の守り人。街の外から来た彼は、現れたその日から街の人の印象に強く根付いていた
ボウフウリンに並び、"街の守り人"と呼ばれる彼
此処に参上
「この鬼灯にお任せあれ」
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しらくも(プロフ) - すごく好きです…。 (4月24日 3時) (レス) @page21 id: 44a03850b3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 星林檎さん» コメント有難うございます😊拙い文章なりに読みやすくなる様に頑張ってるのでそう言って頂けて嬉しいです!!鬼灯くんとすおちゃんの関係をこれからどうしていこうか考えてます😆😆 (7月26日 8時) (レス) @page19 id: b54df6e94e (このIDを非表示/違反報告)
星林檎 - わああああ!!ウィンブレの男主だぁーーーー!!!文章が上手くて読みやすいです!鬼灯くん、すおーくんとは相性悪そうですね…。これからどうなるのか、続きを楽しみに待ってます!! (7月26日 0時) (レス) @page19 id: f74057ae4d (このIDを非表示/違反報告)
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