エレベーターから始まる交流が何処にある。【ブルーロック】

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(あ〜、そういえば遊び行く約束してたっけ……)





1日ゴロゴロしてる予定が、早速狂ってしまった。



何着ていこうかな〜とタンスを漁るが今の気分にあった服が見つからない。もう何でも良いやと白のトップスにデニム、カーディガンを羽織っていく事にした。我ながら適当だな




なんかつい最近もこんな格好したなー、と思いながらも小さめのショルダーバッグに必要最低限の物を詰めていく。スマホ、ポーチ、財布。それから首にヘッドフォンを装着して家の鍵を手に持つ




｢……7階分も下りんのダル…｣





でもエレベーターも少し距離あるしなーと考えた結果、上がり下がりするより横移動の方が楽だと考えてエレベーターに乗っていく事にした。


正直エレベーターには悪い印象しか無いから本当は使いたくないんだけど。でも今日はいつもよりダルすぎてまぢて階段使いたくない。使った暁には階段のすぐ側で溶けてる私が発見される事だろう




という事なのでしかたなーくエレベーターまで歩き、下矢印のボタンを押した。上の表示を見ると1階から一気に上がってきているようで、誰も乗っていない事が分かる。ラッキー♪、だなんて




｢楽だわ｣





誰か乗ってると気まずいし。


お隣さんとかでも無い限り交流なんてしないし。



イケメンが乗ってきてくれたら少しは和むかも、なんてたまには思うけどイケメンなんてこの世の中には数少ないって分かってるし。そんな夢見る乙女ほど純粋じゃないんだよね


けど、なんかサッカー選手にはイケメンが多いらしい。友達が言ってた。ちょっと前に行われたなんとかプロジェクトって云う物から排出された選手達はどうやらイケメン揃いらしいんだよね。興味無いし、見た事も無いけど




エレベーターが自分の待つ8階に着いた事を報せるベルがチーンと鳴る。勿論中は無人だし、エレベーターの上の表示は矢印が下向きになってるから私以外にエレベーターを呼んでる人は居ない。ワンチャンこの時間にエレベーター使ってんの私だけだったりして。


それなら嬉しいな、と思いながら1階のボタンを押して【閉】のボタンを押す。



エレベーターって乗ってると脳が浮く感覚しない？浮遊感っていうかさ。なんか地に足着いてる時とは違う感覚。あの感覚、私大好き。空飛んでるみたいだもん








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