先生、好きです！！！【kne】

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あの後は時間までにしっかり全員登校して、HRの時間になれば叶先生も教室に入ってきた。叶先生の「皆登校が早くて先生嬉しいな」に笑顔はマジでいろいろヤバい。叶先生狙ってる？嘘でしょ？自覚あっても可愛いです


昨日の帰りに篠月が言っていたように、1限の内にパッパッパと教室の場所や1年が使う階段、学食の場所などを教えてもらった。教室一つ一つに説明が施されたのがとても分かりやすくて良かったと思う。因みに説明してくれてたのは叶先生なので実質叶先生の授業を受けたと言うこと。最高か




「はい。案内は以上。各自教室に戻ったり休み時間過ごしたりしてね。この後は授業だから時間は守ってね。僕はこれからちょっとした集まり行くけど皆は遅れないように」




それぞれが「はーい」とか「はい」とか様々な返事をして散っていく。でも殆どの女子は叶先生に群がって行った。私がその様子をボケーっと見ていると篠月から声が掛かる



「Aは行かないの？」

「だって叶先生、集まりに行くって言ってたし」

「……健気だねぇ」

「好きな人に迷惑は掛けたくないじゃん」




そう言って篠月に笑って見せたけど、本当は私だってあーやって叶先生の近くに行きたい。あの子達が許されるなら私だって許されるよね？そんな気持ちを無理やり押し込む


駄目。叶先生には叶先生の用事がある。邪魔しちゃったら叶先生に嫌われるかもしれない。嫌われなかったとしても、良い印象は持たれない筈だ




「Aみたいな女子に好かれた方が、叶先生だって嬉しいだろうよ」

「そうだと良いのにね」

「きっとそうだよ。私が保証する」

「ありがとう」



篠月に若干慰められながら叶先生が居る方に背を向けて教室へ向かった。そういえば教室案内の時に篠月に今の髪型可愛いって褒められました。今1本3つ編みしてます。可愛いんだこれ。毎日してこようかな


篠月と楽しくお話していたから、さっきの会話を聞いている女子が居たなんて私は勿論、篠月も知らなかった。








「健気ぶって馬鹿みたい」

「素直になれば良いのにね」

「どうせ他の女子と違う私偉い、とか思ってんだよ」

「うっわマジで？本当だったらウケる」

「_____すぎる女なんて、男の人に好きになってもらえる訳無いよ」

「アハッ、それな。私達くらいがジャストなんだよ」







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