先生、好きです！！！【kne】

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篠月の家のインターホンを鳴らしてから程よく空にかかった雲を眺める。昨日は本当に雲一つ無くて、快晴中の快晴。入学式に快晴になるなんて、なんと運の良い事か。私の初恋も快晴。私ってラッキーガール？？？


そんな馬鹿な事を考えているとドアが開く音がした




「あら、莉子のお友達？」

「あ、はい！AAと申します！先日、莉子ちゃんから話し掛けて頂いて仲良くさせてもらってます！」

「そうなのね〜！莉子から話し掛けるなんて珍しいわ！是非仲良くしてあげてね！あの子、軽度とはいえ人見知りではあるから……友達が出来るのか不安だって昨日ずっと言ってて」

「……はい。莉子ちゃんとは、気が合うので」




暫く篠月のお母さんと駄弁っていると、昨日は下ろしていた髪の毛をポニーテールにした篠月が出てきた。下ろしてるのと結ぶのじゃ大分印象違ってくるな……


篠月は恥ずかしくて堪らないと言うように、「お母さんはこれから仕事でしょ！」と言ってお母さんを家の中に押し戻した。そして此方を振り向き「早く行くよ！！」と一言




「篠月のお母さん良い人じゃん」

「……まぁ、自慢の母親だよ」

「いやー逆に自慢じゃなかったら私が怒るよ」

「おまだれ」

「私様？」

「おもんない」



聞いてくださいよ篠月のお母さん。あなたの娘さん、会って2日目の奴にこんなにボロくそ言ってくるんです。本当に人見知りなんですか？？いや、お母さんの事は疑いたく無いですけどあまりにも篠月が篠月過ぎて私混乱してます


流石の私でもこんなに早く打ち解ける人と会った事は無かったな。篠月が初めてかもしれない。てか初めて。……あれ？私、篠月に初めて奪われてる？？やだ篠月ったら大胆！！




「……悪寒が」

「酷いよ篠月」

「元凶はお前か」

「私にはAAという名前があるんですぅー」

「それ言っていいの小3までな」

「決めたの誰だよ」

「私様」




くっそ、こんなに私様が似合ってる奴初めて会ったッッ！！！







「私の私様は全世界共通だから」

「参りました」

「宜しい」








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