戦略的撤退。 ページ5
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「避けてばかりじゃなくて攻めてきたらどうだ！？ア"！？」
「こわーい。老け顔がもっと老けるよー」
「余裕ぶっこいてんの……イラつくんだよッ！！」
あれから数分。俺はキヨマサとやらの拳や蹴りをただひらすらに避けまくっていた。
……いや、攻撃出来ないとかじゃないんだよ？全然？俺チートだからさ。ただ花垣達の話によれば東卍の一員らしいじゃん。手を出したら無敵のマイキーとやらにボコられないかなーって心配なんだよね
ボコられそうになってもボコり返せば良いんだけど。俺は余計な争いはうまないタイプだからあんま仕返すのは善策では無いかなーって感じ
「ちょっとタンマ」
「タイマンに"タンマ"が通じると思ってんのか！？ブハッ、脳内花畑な中坊だなオイ！！」
「えー」
これタイマンだったん？
タイマンってお互い同意の上に殺し合うモンじゃねーのぉ？センパイからはそう聞いたんだけど…。少なくとも俺はただの戯れくらいにしか思って無い。キヨマサはこんなんがタイマンだと思ってるクソザコナメクジって事？
やっぱり、こんな奴に花垣達がボコられたって勘違いなんじゃね？「キヨマサ君」違いって事？
「あー……ウーン…」
「悩んでる暇があんなら……仕掛けて来いや！！」
俺の鳩尾を狙って拳を振るキヨマサを見て
「許して無敵のマイキー！！」
思わずキヨマサの顎を蹴り上げた。そして逃げた
「これ！！戦略的撤退だからー！！！」
取り敢えず無敵のマイキーの強さとか知らないし、仮に俺がボコられたら嫌だからなるべく相手に傷は付けない。それに俺これからセンパイとの約束あるし。花垣達には言ったけど
「えっとー……武蔵神社？だっけ。集合場所」
チラッと振り返った時に見えた顎を抑えて蹲るキヨマサとその囲いに軽く笑って、俺はその公園を後にした。
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「お、帝来た」
「！センパーイ！！」
「オイ帝、俺も一応センパイだからな」
「んー、なんか春樹さんはセンパイとは違うんすよねぇ」
「オイ帝！パーちんになんつー事言ってんだ！！」
相変わらず騒がしい俺ら。同中で仲良くさせてもらってる三ツ谷センパイと林田春樹さん、同クラの林良平
因みに3人とも東卍……らしい。センパイ以外の2人は間接的に聞いただけだから本当かは分からないけど
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続く
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