クソ野郎。 ページ4
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花垣、千堂、マコト、タクヤ、山岸の5人と別れた俺はそのまま公園に残って辺りを見回した。
「タバコくせぇ」
地面には不始末のタバコが数本投げ捨てられていて、それは花垣達をボコった奴らが捨てて行った物なんだろうという事は想像に容易かった。
タバコを靴で踏みつけながら、地面に飛び散った血を見る。これもきっと花垣達の物だ。全員傷が酷かったし。特に花垣かな、顔と腹を中心的に殴られてた。次に酷かったのはタクヤな。アイツ元々体弱いんじゃねーかな、色白いし妙に痛々しかった
「東卍……そんな族だったっけなぁ」
そこらに落ちているバットを見て少し手に取ってみた。そこら辺の坊主が持ってるような木製のバット。よく見るそのバットに、血が付いていた。……うーん、こびり付いてるから花垣達に使った訳じゃ無さそう…？もしかして忘れモンか？
どうしたもんかと考えた時、公園の入口の方から声が聞こえた。花垣達は帰ると言っていたし、此処に何かを落として行った可能性も極めて低い。ならば、と思って入口を見ると
「____ン？おいおい、なんだオマエ」
数人の不良が、俺に目を付けた
「……いやぁ、たまたま通りかかったらよく遊んでた公園にこんな物騒なモンが捨てられてたからさ。気になっちゃって」
「ヘェ。ならその懐かしい公園で久しぶりに遊んでみるかァ？」
「……何？遊んでくれんの？遊んでくれそうな風貌とは程遠いのに」
先頭に居る大柄な男の背後でニヤニヤしている不良数人。「さっきのヤツらの仲間かぁ？」なんて話している事から花垣達をボコったのはコイツらでほぼ確定だろ。てか何人かタバコ吸ってるし。
うーん、センパイから聞いた話だと東卍ってタバコも酒も禁止のイイコ族なんじゃ？
「わ」
「チッ、避けてんじゃねーよ」
「あは、急に殴りかかってくるなんて怖いなー。俺じゃなきゃやられてたね」
「テメェもこれからやられるんだよクソ野郎」
「キヨマサやっちまえ！」「いけキヨマサー」なんて言ってる事から、コイツが花垣達の言ってた「キヨマサ君」とやらなんだろう。こんな野郎に君付けなくていーのにな
取り敢えず俺の中では急に殴りかかって来る奴はクソ野郎って事で
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