ヒロインとかいう奴が現れた。【ブルーロック】

街角での出会い ページ4

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「新入生って教室入れんのかな」





眠いせいでアホみたく重い瞼をなんとか開けて高校までの道のりを歩く。新入生だから教科書とか無い分、鞄が軽いのが救いか。



まだ時間が早いのか在校生も新入生も歩いていない道をのっそのっそと歩く。閑静……という程閑静でも無いが朝だから静かな住宅街は歩くのが気持ちいい。春先だから少し冷たい風が吹いているから暑くも寒くもない、と言ったところか




角を曲がろうとした時、俺に突進してくるようにぶつかって来た人と衝突してしまった。




「うわ、」


「きゃっ！？」




俺はそこそこ鍛えてるから倒れはしなかったが、相手の方はどうやら倒れてしまったらしい。見た感じ女だし、男とぶつかったら倒れるのも無理は無い




「……、大丈夫か？」


「えっ、……あっはい…！いてて、ありがとうございす！」


「…あ、うん……。怪我してないならよかった、」





俺が手を差し伸べればお言葉に甘えて、という様にその手に捕まる女。同時にピコンッと音が鳴った瞬間、女の頭上に【ヒロイン】という単語が浮かび上がった




「……は？」


「？…な、なにか…？」


「あ、いや……、」




俺が急に声を出すもんだから相手が驚いてこちらを見た。……なんか罪悪感。別に目の前の女は悪くないんだけどな。いや、この女のせいと言えばそりゃそうだけど女に怒るのは筋違いという方が正しい


というか今どき食パン咥えながら登校するヤツとか居んのな。俺は初めて見たけど。ウケる、おもしろ





「…あ、じゃあこれで……、」


「ちょ、ちょっと待って、！」




女の声を無視して俺はそそくさと歩き出した。



またか。また体が勝手に動いてる。まぁ体が勝手に動かずとも此処から去ろうとは思っていたけど。てか高校と反対方向じゃん、余分に歩かなきゃなんねーの？めんどくさ




……てかヒロイン、って何。めんどくさそう











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「……行っちゃった…。流石最高難易度…」





ヒロインとして転生した私はゲームの所謂1日目を過ごそうとしていた


今のは勿論イベント。乙女ゲームでは珍しい、最高難易度との初っ端からの接触。基本このイベントでは好感度は上がらないけど……





「……好感度が、見えなかった…？あ、0は見えないのか」





少しばかりの違和感を抱きながらも、着々と逆ハー生活に近付いて行くという自信が私の中にはあった










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同じ新入生、同じ違和感→←いつものように

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