ヒロインとかいう奴が現れた。【ブルーロック】

保健室ド定番イベント…？ ページ23

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「えーっと……」


「な、なんか出来ることとか、あったら…」


「良いよ良いよ！！青城くんはそこに座ってて！」







保健室に着き、秒でベッドに座らせられた俺。




そして養護教諭の居ない保健室。




体温計を取るために背伸びをして棚を漁る結条。





……。なんか、こんなイベントが乙女ゲームによくあったような、無かったような。そもそも保健室なんて乙女ゲームでイベントが1番起こりそうなド定番の場所じゃないか、ふざけんな。こんな所に連れてくるな






「と、取れたぁ…！」


「……えっと、その…スカート、前……、折れてるけど、」


「へっ……、ほ、ホントだっ、ごめん！？」






「取れた」と笑顔で俺を振り返る結条。しかし少し視線を下にずらすと、棚に体を密着させていたせいなのか知らないけどスカートが1部折れていた。…え、こういえのって気付かないものなのかな、スカート履いた事ないから分からないけど



そしてそれを指摘すれば、結条の顔が漫画のように真っ赤になる。……うーん、反応に困る。






「とっ、取りあえず！はい、これ！熱計ってみて！」


「あぁ、うん…」





結条から体温計を受け取って脇に挟む。熱計ってる時って暇だよなー。誰かと目合わせんのも気まずいし、かと言って何か作業が出来るわけでも無い。やろうと思えば出来るけど。



結条は俺のことずっと見てるし。何したいんだこのヒロイン。そしてピピピッという音が鳴り、脇から体温計を取り出す





「平熱。特に高いわけじゃない、……から心配しないで」


「そ、そっかぁ！良かった！」






俺の言葉に胸をなでおろした結条は、俺が座るベッドの真正面に置いた椅子から立ち上がり、また棚の方へと歩いていった。どうやら保健室に来た時には入室記録を書かなければいけないらしく、それを書いているんだとか。



保健室利用するだけでも大変だなーと思いつつ、使った体温計の肌に触れた部分を除菌する。ほら、気にする人とかいるし使い回しだと気を遣わなくちゃいけないだろ。そういう事。




そしてそれを棚に戻そうとした時






「ッ！？」


「えっ」






急に隣に立った俺に驚いたのか、結条が大袈裟に反応した。そして俺から距離を取るように後ろに下がったと思うと置いてあった椅子に足を思いっきりぶつけ、ガンッと鈍い音が鳴った。






え、痛そう。













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