ヒロインとかいう奴が現れた。【ブルーロック】

男女なのか女男なのか ページ11

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考えても考えても分からない0の真相は、氷織くんの言葉通り「放り出す」事にして永遠に俺に話しかける蜂楽を適当にあしらいながら机に突っ伏して朝の時間を過ごした。蜂楽は本当にずっと喋り続けていてよく声が枯れないな、と思ったくらいだ



少しづつ俺らと同じ新入生が教室に入ってきてザワザワし始めた頃、俺の隣の席の椅子が引かれる音がした






「……もう寝てんの？早くね？入学式楽しみで寝れなかったのか」


「……、いや、失礼……、すぎでは、」


「わりぃ。そうとしか思えなくて」






声をかけられたという事もあって顔を上げると、そこには……女がいた。いや、正確には女みたいな顔した男子制服を着た奴。性別わかんない。でも聞こえてきた声と顔がイマイチ合致しないというか


蜂楽は「お！お嬢じゃーん！」とまた騒ぎ始めた。お嬢？ってことは女なのか。高校でも男の隣は女って決められてる感じ？ダルすぎる



蜂楽には「よ、昨日ぶり」とだけ返して席についた男女。てかコイツら知り合いか。昨日も会ってるとか仲良すぎでは。俺蚊帳の外にされるパターンまっしぐらじゃんね。





「…蜂楽、知り合いなの」


「ん！幼稚園の頃からずっとだよ！因みに他の新入生にもそこそこいるよ、知り合い」


「……陽キャ怖」


「いやお前も見た目完璧陽キャだぞ？」





男女の呆れたような顔を見てなんかムカついた。子供をあしらってる時みたいな、なんというか。「あ〜また出た支離滅裂な持論」って感じの顔だ。ムカつく






「てかさっきから男女男女うるせー。俺には千切豹馬って名前があんの。次男女つったらブッ飛ばす。まず男女でも無いし」


「…顔にそぐわず野蛮……、」


「あ？なんか言った？ブッ飛ばされたいって？」


「………」


「青城と千切んもう仲良しじゃん！千切ん最初は話しかけづらさあるのに青城やるぅ〜！」



「「は？」」



「ソックリだから仲良くなるのも早いのか〜」






名前知らなかったんだから男女としか言いようが無いだろ。それとも、女男って呼ばれたかったのか？つかそもそも女男と男女の違いってなんなんだろうな。女男(女っぽい男)と男女(男っぽい女)ってことか？



それなら男女であってるだろ








「顔合わせて早々失礼な奴だな」


「男女に言われたくない」






「「……フン！！」」




「にゃははっ」








蜂楽の楽しそうな顔をぶっ飛ばしたくなった。










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