参.ぶりっ子って疎まれるモノじゃないんですか？【ブルーロック】

Episode.90 ページ3

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「あの、えっと、手当をしてくれたのは……」


「あー、俺らも応急手当はしたんだけどコイツの親が医者らしくてちゃんとした止血とか包帯とか、その他の手当は全部コイツがやってくれた」





御影さんが指をさした方を見ると少し恥ずかしそうにして頭をかいている強面の男の子が居た。……は？恥ずかしそうにしてんの可愛いか？強面で医療知識あるとかギャップ萌え狙いすぎてて好き





「あ、ありがとうございました！！」


「別に……。親に小さい頃叩き込まれた事だったし、そんな感謝される事のほどじゃないっつーか…」


「いえ、助かったのは事実なので！」


「素直に礼は受け取っとけって！」


「……お、おー…、」





お名前を伺うと羽柴亮と言うらしい。名前までカッコイイ。因みに彼に聞くところによると膝から血は出ていたけど、切ったというよりは膝を付いたことで刺さった、という表現の方が的確らしい。幸いな事に小さな破片が奥に入ったり、という事は無かったそう


刺さったとはいえ破片の散らばる場所に膝を付いたことで小さな切り傷も多少はあるとのこと。通りで広範囲に渡って包帯が巻かれているわけだ。申し訳ない……




「医務室の包帯は選手が使うことを想定して用意されてたのに選手より先に使うことになるなんて………」


「不慮の事故だろあれは」


「気にすること無いでしょ」


「深く考えるな、えっと……可愛い顔が台無しだぞ」


「使う場面が違うぞバカ斬鉄」





不甲斐ないのなんの。選手用の備え付けの備品を先に使ってしまうなんてマネージャー失格では？？マジで申し訳無いというか恥ずかしいというか。


フォローしてくれてる御三方には悪いけどそのフォローの優しさに泣きそうです。



それと剣城さん、可愛い顔とかそういう冗談は辞めてください。浮かれます。私が本当に調子乗っちゃうのでお世辞も冗談もよしてください！！もっと可愛い女の子に言ってあげたら100点満点なのでそれ覚えといてください、剣城さん





「もう、ほんとすみませんでした…。あ、明日の午前私いないので愛川さんのマネジメントになります」



「今言う？」


「まじ？」





私の言葉に御影さんと凪さんが驚く。……多分凪さんの「まじ？」は「(明日居ないの)まじ？」だと思う。うん。多分









「次からは無理すんじゃねーぞ。少しでも体がだるかったらすぐ休むこと」



「ハイ」




羽柴さんに10分説教されました。












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