参.ぶりっ子って疎まれるモノじゃないんですか？【ブルーロック】

あでぃしょなる・たいむ！氷織編 ページ20

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「ねぇ、君が氷織くん？」



「ん？……あぁ、はい、そうですけど…」



「やっぱり！可愛いって聞いたからさ。一目で分かっちゃった」



「ふふ、どないしたん？片寄はん。キャラ変でもしてるん？」







即バレしました。声掛けて5秒でバレました。なんで？



いや通りで顔めっちゃ見られると思ったよ？ニコニコしてると思ったよ？最初堅かった雰囲気がゆるーくなったなって思ったよ？けどさ、まさかそんなすぐバレるとは思わなかった訳。



明らかに声低くなったし？背も高くなったし？男性特有の膨らみもある訳だし？全体的にゴツゴツしてるし？新しく雇われた人に見えたらなーくらいの気持ちで声掛けたのにさ！！！！


でもすぐ気付いてくれる氷織さんlove。







「……か、片寄って誰かな？」



「…。あれ？人違いやったかな。そうやったら堪忍な、此処の可愛いマネージャーと君がそっくりやってん」



「そ、そうなんだね……、あっ急に用事を」



「ちょっと待ってくれへん？この施設で唯一の女の子の片寄はんの事知りたない？むっちゃ可愛ええ子やで」





えー。状況説明。



しらを切ろうとしました。一応騙されてくれたっぽいです。怖くなったのでその場を離れようとしました。呼び止められました。なんか可愛いって言われました今ここ。




うーん、理解不能。






「そ、そうなんだ、えっとホントにヨウジガ」



「えらい頑張り屋さんでな？1人1人のドリンクの味もメモして、最近は自由時間まで割いて全員分のドリンクの味も調整してくれてん。それだけでも大変やのに、タオルの洗濯とか選手達のプレー映像の確認まで済ませてアドバイスやってしてくれ_____


「〜〜〜ッ、氷織くんっ、もう良い…！！」



あれ？君、片寄はんとちゃうんやなかったっけ？」






いつものような天使の微笑みが今だけは悪魔の下衆顔に……は見えなかった。ただいつもとは明らかに違う顔で私の反応を楽しんでるような顔。






「………も、しかして最初から分かってたり…」



「さぁ？」



「あっ、悪魔ー！！！！！」






ニコニコとした可愛い顔で首を傾げるものだから顔が暑くなり早々にその場を逃げ出した私には、残った氷織さんと誰かの会話は聞こえなかった












「悪い男やな、お前も」



「人聞き悪い事言わんでくれる？乙夜くんよりはマシやわ」



「俺からしたらどっちもどっちや」



「……確かにそうかもなぁ」










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