参.ぶりっ子って疎まれるモノじゃないんですか？【ブルーロック】

Episode.101 ページ15

.










「そっ、それは……」





それは、それで…。なんかぶりっ子の演技してる意味が割と無さげ……？？なのでは？だって邪魔(使えないん)だって思ってもらう事が目標だよ？邪魔だと思われてないなら結局ぶりっ子してもしなくても変わらないのでは？？



え？何？やっぱり絵心さんの言う通り選手の妨害しなくちゃいけないって事？私のこの性格で出来ると思う？？しぬほどやりたくないからね？





「あ、Zがそうだってだけで他んとこは知らねーけど」


「そ、そうなんですねぇ♡♡」







ビビったじゃん一瞬いろいろ考えた時間返せ。




こらA！！！！お口が悪いわよ！！！！はぁ。











.
sideCHANGE









どこか足取りが軽くなったようにスキップして俺から離れていく片寄さんを見つめる。





「……やっぱ、演技だよな」





実際に彼女から「ぶりっ子は演技」と聞いた訳じゃないがあの反応とこれまでの態度を見れば、アレが演技だなんて火を見るより明らかで。



別に、Zの奴らがどう思ってるかなんて俺には知ったこっちゃねーけど。片寄さんって案外騙されやすいのな




「Zの奴らは邪魔だと思ってない」なんて言ってみたけど、実際の所はどうなのか知らない。潔とか千切……後は國神とか今村、蜂楽なんかは本当に悪い印象は無さそうだけど。雷市とか成早あたりは厳しいかもなー



久遠とか伊右衛門、我牙丸はどっちつかずって感じか。久遠と伊右衛門は慎重だからこそのあの立場なんだと思う。あー………我牙丸は単に興味が無いだけだな。これは絶対合ってる





「おいイガグリ」


「お、雷市じゃん。何？」


「ンでもねーよ。時間」


「うわそろそろテスト始まんじゃん！！サンキュ！」





片寄さんが歩いて行った方向と反対側から雷市が歩いてきて声をかけてくる。雷市の肩を軽く叩いて部屋へ戻ろうとすると「おい」と呼び止められる





「今度はなんだよ！？」


「お前、片寄と何話してたんだよ」


「……別にそんな大したことじゃないぜ？てか何話してようが雷市には関係無いだろ？」


「なんてそこまでひた隠すんだよ。大した事じゃないなら言えるだろ」






「片寄と何を話したか」なんて言うのを執拗いほど聞いてくる雷市に思わず心の内でため息をはく




………そういえば片寄さんの仕事の出来ぶりに一番最初に気付いたの、コイツだったっけ。













.
イガグリ…？？こんな黒いのお前…？？

Episode.102→←Episode.100

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す