先輩。 ページ4
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「あ？お前誰だ？」
「……
「ふーん。ほら凛、早く帰るぞ」
「ちょっと待って、今課題終わらせる」
自己紹介を求められたと思ったので名前を教えれば「ふーん」で済まされた。別に私は若干イラつく程度で怒りもしないし気にもしないけど、自分で名前聞いといてふーん、は辞めておいた方がいい。人間性疑われるから。え？自己紹介は求められてない？じゃあコミュ力も高めておいた方が良いと思われます。損はしません。保証しましょう
そういえば仲良かったんだったこの兄弟。絶対お互い意地張り合ってすれ違いそうな兄弟なのに。いつか喧嘩するでしょ。多分共通の物で
「……先輩、そこら辺の席にお座りになられたらどうでしょう」
「凛が今終わらせるって言ってたろ」
「後3ページ残ってるのに？彼が3ページ分を"すぐに"。出来ると思いますか？先輩から見たら」
「………無理だな」
「オイどっちも俺の前でそんな会話すんな」
てっきり集中して話を聞いていないと思っていたので、少しながら糸師凛くんには失礼な事を言わせてもらったがバッチリ聞こえてたらしい。鋭い眼光で睨まれてしまった。まぁ私は糸師凛くんの前の席に座ってるから聞きたくなくても聞こえるか。ごめんなさい
先ほどの私の言葉に自分もそうであるように思い当たる事しかない先輩は渋い顔をして糸師凛くんの隣の席に腰を掛ける。かと言って糸師凛くんに勉強を教えるでもなく、両肘を机の上についてスマホを触り始めた。……え？此処は先輩が糸師凛くんに勉強を教えてあげるべきでは？弟に教えてあげないの？マジで言ってます？？
「…あ、そういえば先輩」
「ンだよ」
「今日先生にも注意されていましたがピアスくらいは外してきた方が宜しいかと」
「……見覚えあると思ったらお前風紀委員か」
「大正解です。そういう事なので」
「考えとく」
先輩知ってます？校則違反者の「考えておく」は「誰が直すかバーカ」と同等の意味だって事。経験済みの私からすれば訳すのが簡単すぎる
……よく見たら糸師凛くんの耳にはピアス穴開いてないんだ。先輩が開けてるなら一緒に開けてるかも、と心の底で思っていたのに。まぁ全て同じにする程ベッタリでは無いという事だろう。知らないけど
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美音 - 更新頑張れください (2月28日 8時) (
レス) @page6 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
号哭。 - 凄く面白いです！更新応援してます、無理なく頑張ってください!! (9月14日 21時) (レス) @page6 id: 07f289d1de (このIDを非表示/違反報告)
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