羽のある幼い女の子【名探偵コナン】 (ページ5)

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降谷｢セイラ！そろそろポアロに行くぞ｣

一緒に暮らすようになって数週間経つ
初日は1人で留守番させていたのだが僕が帰るまでずっと泣き続けていたようで、ガラガラ声で目は腫れ、疲れきって玄関で寝ていた
なのでなるべく行くところには連れて行っている
幸い組織の仕事も今は活発ではないため、セイラが寝てからこっそり家を出て朝までには帰るようにしているのだ

『れーくんぽあろ』

降谷｢パジャマのままでは行けないだろ
着替えるぞ｣

『うー…』

相変わらず寝起きはすこぶる悪い
セイラを着替えさせて急いでポアロへと走る

『とーるくんゆれる…ゔっ…』

透と零の呼び方は無意識なのかちゃんと呼び分けてくれるのだ

降谷｢セイラが朝早起きしてくれたら走らなくてもいいんだぞ｣

いつも余裕を持ってセイラを起こしているはずなのに気がつくと時間ギリギリなのだ
世の中の親はいつもこんな思いなのか…

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

梓｢あら、セイラちゃんと安室さん！
今日もギリギリですね(ﾌﾌｯ｣

安室｢すみません、いつも余裕もって起こしてるはずなんですけど(ｱﾊﾊ｣

梓｢大丈夫ですよ！セイラちゃん連れてくるようになる前安室さん早く来すぎててちょっと心配だったんです！

セイラちゃんおはよう
今日も羽付けてきたんだね(ﾆｺｯ｣

セイラの羽は飾りということにしてある
4歳なら迷子防止のハーネスに羽もあるしな

『あのねあのね！セイラねあーちゃのごはんたべたいの！』

初めてポアロに来た時は梓さんに対しても無口でまるで人形かのように動かなかったが、梓さんがだしてくれたパスタが気に入ったらしくよく喋るようになった

梓｢安室さんよりも美味しくできるかな(ﾌﾌｯ
ちょっとまっててね(ﾆｺｯ｣

『はーい！』

カウンター席にはまだ1人で座れないため、抱っこして乗せてあげると足を揺らしながら楽しそうに鼻歌を歌っている

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

安室｢あれ？コナンくん、こんな朝早くに珍しいね｣

ｺﾅﾝ｢う、うん…この子は？｣

梓｢安室さんが引き取ったセイラちゃんよ！｣

『…』

コナンくんと目が合うと緊張したのかピシッと身動きが止まった

ｺﾅﾝ｢？？｣

安室｢人見知りがすごいんだよ｣

ｺﾅﾝ｢そうなんだ、初めまして
僕江戸川コナンだよ｣

『セイラはね…セイラっていうの』

初対面の人に話すのを初めて見た…