羽のある幼い女の子【名探偵コナン】 (ページ2)

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組織の仕事で来ていたオークション会場
見るに堪えない姿ででてくる商品にされた子達
外には仲間の警察を待機させている
まさか日本でもこんなオークションがあっとはな…

『ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…ｳｩ…』

啜り泣く声が聞こえた
明らかにまだ子供だ
言ってみれば3.4歳くらいで人間離れした要素の女のコだった

僕も小さい頃は日本人離れした要素で弄られていたが、次元が違いすぎる
白に近い水色から毛先にかけてピンクになっていってる髪、ぱっちりとしたピンクの瞳、そして背中には人には絶対に無いはずの羽

｢君は…一体…｣

｢そのに誰かいるのか！｣

女の子に魅入っていたせいかここに来る人の気配に気が付かなかった

｢絶対に助ける、もう少しの辛抱だ｣

オークションが始まる30分前に外に待機させていた警察にその場にいた者たちの身柄を拘束させた
商品とされていた人達はみな家族の元へと帰らせたがやはり彼女の身元は不明だった

『…』

風見｢えっと、お家の場所わかるかい？｣

『…』

風見｢お名前言える？｣

『…』

風見が彼女の身元を聞き出そうとするも何も話してはくれず、何者かすらもわからない

降谷｢風見、代わるぞ｣

風見｢すみません｣

風見が申し訳なさそうに外へと出ていくのを確認して彼女の方を向く

降谷｢お名前言えますか？(ﾆｺｯ｣

あまり怖がらせないように、安室口調で話しかける

『…セイラ』

風見があれだけ頑張っても一言も発しなかったのが嘘のようにすぐ答えてくれた

降谷｢セイラちゃん、住んでた場所わかるかな？｣

『あそこにはいきたくない…』

降谷｢そっか…帰りたい場所はあるかい？｣

『ない…』

降谷｢そっか、セイラちゃんは何歳かな？｣

あまり追求せず、答えてくれそうなものを探し出す

『えっと…よん』

3の指を出して4と言われた…

降谷｢えっと、4歳かな？｣

『うん』

曖昧だがまぁいい

降谷｢セイラちゃんのお父さんとお母さんは？｣

『うぅ…っ
うぁぁぁあああああん』

両親のことについて聞くと大きな声を出して泣いてしまった
きっともうこの世には居ないのだろう…

セイラちゃんを抱っこして背中をトントンとリズム良く優しくたたくと落ち着いてきたのかスースーと寝息が聞こえた

近くにあったソファに寝かせようとするが服を握られていて離せそうになく、抱っこしたまま書類整理を始めた