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◇
たった今「会わない」って決めた和也の声が車の中に響く。
月が
歌が
あの頃が
どんなにスピードを上げて走っても追いかけて来る。
翔くんにはきちんと話そうと決心したばかりだったのに
まさかこの瞬間に和也の歌を聴く事になるなんて思わなかった。
私の様子を見た翔くんは
信号待ちの瞬間に曲を止めようと左手を伸ばした。
私はその手をそっと止めた。
ごめんね。
最後まで聴かせて欲しい。
恋の後ろ姿をちゃんと見送りたいの。
戸惑いを隠せない綺麗な彼の長い指が一瞬動きを止めてハンドルに戻って行った。
私の事、きっと変だと思ってる。
どうしたんだろうって思ってる。
歌が走馬灯のように情景を流して行く
和也のギターが月夜を連れて来る
ピアノの涼しげな冷たい音がキラリと舞って
翔君の走らせる車がスピードを上げる
弦楽器の連なりが終わりを歌う。
月夜がいざなう夜の終わり。
泣くのはズルい
だから泣かないって決めた。
この頬を伝うのはきっと涙なんかじゃない。
涙なんかじゃないのに
切なくなるのはどうしてなんだろう。
ズルい私はこの歌を聴く瞬間が
翔君と一緒の空間で良かったと思ってる。
タバコの匂いの彼の隣は闇に引きずり込まれない確かな目印だから。
"ありがとう" ってリフレインする歌声に震える胸を隠した。
ありがとうだなんて……
それは私が伝えたい言葉だよ。
巡り会えただけで幸せだった。
もうそれだけで充分に……
。
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新月(プロフ) - cloverさん» cloverちゃん*.(*^^*)こちらに来てくれて、メッセージ頂けて、そして元気で本当に嬉しいよ:*・。お手紙、胸があたたかくなりました。こんな風にcloverちゃんとお話出来るのも、心がポカポカするのも嵐さんのお蔭…感謝を忘れないで私の場所から応援させてね+..◯ (2014年10月29日 10時) (
レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
新月(プロフ) - てるさん» てるちゃん*.+.(*^^*)お久しぶりです◯.+.来てくれて本当に嬉しいです。.*◯うんうん。ヒロインちゃんと二ノのシーンは私も書きながら切なくて……あの川原のシーンを書きたくてこのお話を書いたというくらい、私には重要なシーンでした.+:それぞれの想いが未来へ…… (2014年10月29日 10時) (レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
新月(プロフ) - nonokarashiさん» これからラストに向かってお話が展開していきます(^^)どうか最後までお付き合い頂けたら何より嬉しいです◯*.:*コメントありがとうございました(*^^*) (2014年10月29日 9時) (レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
新月(プロフ) - nonokarashiさん» nonokarashiさん:.*+こんにちは+*.:嬉しいコメントありがとうございました(*^^*)物語の一言一言にｼﾞｰﾝとして下さったなんて…そんな風に言ってくださると、また頑張ってお話を書き進めようと意欲が沸きます♪嬉しいです◯。* (2014年10月29日 9時) (レス) id: 90cd8d33e4 (このIDを非表示/違反報告)
clover(プロフ) - 新月お姉さんへ.｡*☆『新月のプレイリスト』のコメント欄にお手紙をお送りしました。お時間がある時、覗いて頂けたら嬉しいです。。cloverより。（久しぶりで突然の出現、すみません…） (2014年10月27日 20時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新月
| 作者ホームページ：ttp://http://uranai.nosv.org/u.php/novel/0527001/
作成日時：2014年8月30日 22時
