めめ ページ16
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蓮「じゃあ俺らも帰ろっか」
『目黒くんいいの？』
蓮「なにが？」
『いや、本当は行きたかったんじゃないかなって』
蓮「メンバーとは仕事終わりにいつでも飲みに行けるから。
あと、Aちゃんのこと心配ってのもあるけど、
もっと一緒にいたくなる。
Aちゃんに会うと、ずっと一緒にいたいって思っちゃうんだよね」
『な、なにそれ』
蓮「だからさ、今日も俺ん家来てよ」
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そんな甘い声で囁かれたら、断れない
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なんか、もうそこからの記憶は曖昧…
緊張から酔ってしまって、少し頭が回らなくなってきてクラクラする。
．
朝ぶりの目黒くんの家。
昨日は酔って寝たまま家に入ったから、緊張も何も無いけれど今日はすごく緊張してる
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蓮「ただいま、おかえり」
『ふふっ、おもしろいね』
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ちょっとからかったら、
おかえりが返ってこないから自分で言ってるんだ、なんて少し拗ねたように言った。
私がおかえりって言える立場になれかないかな。
なんてね
．
『あ、そういえば
今日借りてた服。ありがとう』
蓮「え、わざわざ洗濯までしてくれたの？
こちらこそありがとう。
ってかふらふらだけど、酔ってるでしょ？」
『えぇ？酔ってないよー』
蓮「はぁ、ほんと隙ありすぎ
おっと、」
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転びそうになったら目黒くんが腰にすっ、と手を回してくれて目の前に目黒くんの顔と唇に温かい感触
私、キスされてる
酔いが一気に冷めた。
抵抗する暇もなく、目黒くんが私からゆっくり離れた
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蓮「嫌ならちゃんと言って」
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嫌じゃない。
だって、私目黒くんのこと
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『…すき』
蓮「ばか、俺も好きだよ
俺と付き合ってください」
『はい、もちろん』
．
今まで目黒くんが私に言ってくれた言葉はテキトーじゃなくて全部本当だったんだってわかった瞬間。
2人で見つめあって、微笑んで、また目黒くんの胸の中に飛び込んでこれ以上にない幸せ
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『ねぇ、目黒くん』
蓮「その目黒くんってのやめない？」
『じゃあ…めめ？』
蓮「いや、そうじゃなくてさ…蓮って呼んで」
『蓮…』
蓮「うーわ。やば、かわいすぎ」
．
1人で頭を抱え始めた蓮。
遂にはもう1回言ってなんて言い始めた
．
『もう1回って言われて言うようなことでもないよ？
これからたくさん呼ぶし…』
蓮「ほんとやべぇって、俺心臓持つかなこれから」
．
なんて、また1人の世界に入ってしまった…
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作者名：愛されしきのこ | 作成日時：2020年3月11日 23時
