Strawberry 2

似たものどうし 増田さやかさんリク ページ23

手越side

「っ！…たぁー」

波打つ痛みが頭を襲う…

これで仕事行きたくないなー…

こんな痛みじゃ集中できないだろ…

いつもより、なんだか気分がすぐれない朝…

いつもはピンピンしてる体も心も、今日は頭痛ひとつで、体をひきずるばかり…

スケジュールを開くと今日はライブのリハーサルがある。

「ライブ近いのになぁ…」

ライブのリハーサルなんてライブに向けて力を入れていかないといけないのに…

ピロリン！

携帯の通知が画面に表示される。

マネージャーからの連絡で、もう着いたみたいだ…

「そろそろ行かなきゃ！」

必要なものを準備していると、エマが近づいてきた。

まるで、『もう私は準備できてるよ！」って、つれてってとアピールしてるようで…

「エマー、今日も美人だねぇー、やっぱり女の子は可愛くなくちゃ！よし行くか！」

エマを可愛がってるうちに、俺は頭の痛みを忘れていた。

「大丈夫…だよね！」

そして、俺はマネージャーの乗る車に乗った。

「おはよー！よろしくね」

マネージャー「はい、あの、今日は増田さんも乗せていきますので」

「わかった！でもなんで？」

マネージャー「増田さんのマネージャーが体調悪くて、お願いされたんです」

「ふーん」

マネージャー「聞いた割には、普通ですねリアクションが(笑)」

「ははは(笑)いいじゃん！ふつーで！(笑)」

そして、まっすーの家につくと、もうまっすーは玄関で待っていたみたいで、車のドアをあける。

「おはよ、まっすー」

まっすー「……はよ」

「？」

なんだろ…機嫌悪いのかな…

まっすー「ごめん、寝るからちょっと静かにして？ついたら起こして欲しい」

マネージャー「分かりました」

そういうと、まっすーは目をつぶってそのまま寝てしまった。

なんだか、今日は変だな、まっすー…

ズキズキと再び痛む頭に、思わず顔を顰め、窓にもたれかかる…

「わりぃ…俺も寝るわ、疲れちゃって」

マネージャー「分かりました」

そういって、目をつぶってみるものの、頭の痛みは治まることなく、逆に俺の睡眠を邪魔することになってしまった…

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