Strawberry 2

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加藤side

最近、ほんとに寝不足で体が思うように動かないんだよね…

そのせいか、何もうまくいかず、いつもはスラスラ書ける小説だって、何事もこなせるアイドルの仕事も思うように上手くいかない…

それがストレスとなって、積み重なっていき、心も疲れてきている…

まっすー「シゲ、よく眠れた？」

「ま、まあね…なんで？」

まっすー「あくびばっかりしてるからだよ(笑)」

俺、今日あくびばっかりだよな(笑)
疲れてるんだから仕方ない←仕方なく無いけど(笑)

目ににじんだ涙をふいて、俺は苦笑いを浮かべた


スタッフ「そろそろ収録始めまーす」

収録前、カメラが回ってない時はいつもはメンバーと話したりしてリラックスできるのに、今の俺はリラックスすることができない…

スタッフ「ではっ！本番いきます！3.2.1」

司会「はい！始まりました、今日のゲストはNEWSの皆さんです！」

NEWS「よろしくお願いしますー！」

疲労が溜まってるのはメンバーもそうだ…
こんな俺の疲労なんだってことないやっ…

俺は疲れという体の重みをなんとか隠して収録に挑んだ…

でもこれがまた、疲労をよぶ…

小山「シゲ？」

「ん？」

司会もメンバーもスタッフもみんな俺の事をみて、みんなの視線が集まる…

手越「今、シゲに聞いてたんだけどねー」

まずい…

俺の背中に冷や汗が伝わる…

まっすー「なんとか難しい表現つかおうと粘ってたでしょ、今、ちょっと小説家ぶらないでよ？(笑)」

「ぶらないでって、小説家なんだけどな(笑)」

ありがと

まっすーに口パクでそういうと、まっすーはにこりと笑って背中をぽんっと叩いてくれた。

今は仕事仕事…
仕事なんだから集中しないとっ！

今の収録にしっかり集中させる

「時は2003年の9月ですか、「アイドル」といった憧れのものになりまして、名前は「NEWS」というグループで結成しました。当時9人だった僕らは、デビューの記者会見を開きました。そしてですね、まず曲を発売したのはNEWSニッポンでした。そうそう、言い忘れてましたが、NEWSは2つ記念日がありまして…」

小山「ちょっと待って、それ最初から言うと長くならない？もう少しコンパクトにできますかね？(笑)」

手越「小説みたいにまとめないでよ、この小説家ぶってる野郎が(笑)」

「小説家ぶってる野郎？(笑)」

こうして、俺は疲れをなんとか隠して収録を通したのだ…

でも、今日のスケジュールはこれで終わりではなかったんだ…

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