未来へ 2

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まっすーに呼ばれたのも気づかなかった…

いや、気づかないくらい、お腹が痛くて格闘していたのかもしれない…

トイレに行きたい…

さっきのトーク番組も今の雑誌のインタビュー中もそれで頭がいっぱいだった。

でもこんなにトイレにいってたらまっすーにバレるだろうなぁ…

いやもうバレてるかもしれない。

疲れてるんだって誤魔化すしかないけれど20年以上の付き合いだ。こんな嘘すぐにバレる…

「シゲ、顔色悪いよ…？体調悪そうだし…」

「別に悪くないよ、寝不足なんだよ。大丈夫、やれるから…」

でも大丈夫なんてそんなの嘘で、インタビューも自分の考えが思うようにまとまらない。腹痛ってこんなにつらいものなのか…

雑誌の仕事後、トイレに行くと伝えて俺はトイレにかけこんだ。

でもなんにも変わらなかった。

この後はラジオもある、こんな日に仕事ぎゅっと詰め込んで最悪な日だ…

「あー、もう嫌だ…」

トイレの個室で本音が盛れた。

もう時間だ、出るしかない

俺はこの痛みに耐えて出るしかなかった。

痛みのせいで足取りも重い…

でもこれでやり切ったら俺それはそれで凄いかもしれない…

いや俺何考えてんだ？もう痛みのせいでどうしていいか分からない…頭の思考回路さえおかしくなりそうだ…

痛い…苦しい…辛いよ…

痛みが走り、足はフラフラでもたつき、視界もぼやけてきた。

気づいたら視界は真っ暗になり、まっすーの声が聞こえた気がした。

あー、これじゃあ大迷惑かなぁ…

そのまま俺の意識はフェードアウトしてしまった…

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