未来へ 2

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「あぁ…やばっ…」

ただの頭痛で済めばいい話だったのに、翌朝、体がだるかった。

体が熱く、熱を測るとその熱は俺が呆れるほど高い数字だった

「ここまで酷くなって欲しくないのに…」

嫌な熱に頭を思わずかきむしる。

今日の予定は…

頭を回らせて今日の予定を振り返る
辛い風邪に、こうやって何かを頭で巡らせることもしんどい。

今日の予定は打ち合わせが朝から入っている。

正直しんどい。
でも出ないと周りに迷惑がかかるだけ…


『もしもし？増田さん。体調大丈夫ですか？』

「大丈夫だよ。打ち合わせでるから。お願い」

こんな嘘、マネージャーに会えばバレるだろう。スタッフにも、メンバーにも迷惑かける

体調悪いのに出ても心配かけるけど、出ないよりはまし。

重い体を動かし俺は準備をした。



「増田さん。大丈夫じゃないじゃないですか？」

ほらやっぱり。こんな赤い顔してれば俺が無理してるんだとバレてしまう

「大丈夫。出れる気力はあるから。」

だけど俺は仕事行くことを選ぶ。
なぜなら俺はアイドルだ。
今この大事な時期を逃してはいけない。

「無理はしないでくださいね？」

「わかってるよ…」

俺は火照った体を、窓から入ってくる風で冷まして椅子にもたれかかった

無理は正直してる。

こんな体じゃ、休みたい。

だけどやらなくちゃ…



そう、この選択が間違ってた…


病魔は俺を今も徐々に徐々に迫っていた。

俺を、


どん底に落とすために…

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