未来へ 2

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どれくらい時間がたっていたのだろうか…

「あれ！今何時？」

今日は早く帰ってきて衣装の仕事に手を 付けようと思っていたけど、帰ったらそのまま寝てしまっていたみたい。


時刻は０時過ぎ。いつの間にか日付が変わっていた

「ダメだ。ダメだ。早くやらないと。間に合わせなくちゃいけないんだから」

俺はシャワーをさっと浴びて、ご飯も食べずそのまま机に向かった
最高のライブにするために。最高の衣装にするために、俺が頑張らなくちゃいけなんだから…


そんなことを毎日毎日徹夜続きでやっていたら、昼夜は逆転していた。
昼間はとても眠くて、楽屋ついてもすぐにソファに倒れこんで寝てしまう


「す…まっすー？」

声が聞こえて、目を開けると、俺は眠っていたことに気づいた。これが最近ではよくあることだ
こんなだと、さすがにメンバーも心配に思っているようで…

「まっすー…大丈夫？隈もできてるし、最近眠れてないんじゃない？」

「大丈夫だよ。これくらい。俺の仕事なんだから。これくらいやらないといけないし…」

ドラマに打ち合わせにレギュラーに当然俺の体はもう壊れかけているのだろう。でもそうもいってられない。

「でも…これじゃあさすがに体によくないよ…それに、食べてないでしょ。最近痩せたなとは思っていたけど、明らかにこれってさ。痩せすぎなんじゃ」

体に良くないことはわかってる…でも仕事を優先させないと

「ちょっと食事抜いちゃうときがあるんだよ。食べること忘れるくらい気づいたら仕事没頭してる時だってあるし」

本当は嘘。食べる時を忘れるんじゃなくて。食べる時間が無駄だって思ってるだけ

「嘘だよ。そんなの。これで大丈夫なんて言わせないよ」

なんで、すぐ嘘なんてばれるかなあ…

心配かけていることは明らかだ。でも今の俺は寝不足で働かない頭のせいか、この一言さえイライラしてしまう。別に俺を怒らせることなんて言われてないのに…

「うるさいなぁ…俺だってやらなくちゃいけないことがあるんだよ。大丈夫大丈夫って。二人は何もわかってない！この時間しかないんだよ。衣装だって間に合わせなくちゃいけない。考えておいてって言われてやっているけど。俺にはあまり時間がないんだよ。毎日毎日撮影や個人の仕事だって。隙間時間を使って俺はやらなくちゃいけないんだよ。余計な心配なんていらないから！」

「ちょっ！まっすー」

気づいたら自分の思いを吐き出して、俺はその場から逃げてしまった。

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