愉快な警察サマ ページ5
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『まじかよ』
自分の教場を確認しに来たら諸伏と同じとこだったんだが。知っていたのか?いや、恐らく彼奴は見には行っていない。
教場とか関係なくまたねってのがオチか。
しかし女って私だけなんだな。男女比的にそうなったのか?てか首席サマも居るし…はぁ。
_足音が此方に向かってくる。
昔の癖でありもしない刀を抜こうとしてしまったのは許してほしい。まぁ殺気は感じないから談話の類いだろう。
「ね、君もしかして同じ鬼塚教場の子?」
『鬼塚教場…そうだが。』
此の見た目からしてチャラチャラしてる奴もそうなのか。手を見る限り器用ではあるようだな。爆弾解体系か?
「俺の名前は萩原研二。一緒に教室まで行かない?」
断る理由もないな。
『嗚呼、構わないぞ』
「ありがとう。ね、名前なんていうの?」
『胡桃、胡桃Aだ』
「OKAちゃん。同じ教場同士よろしくね!」
いきなり名前呼び……矢張り女誑しナンパ野郎系の人間か。どこぞの茜を思い出すな。
少々不快感を感じたが其れが顔にでることはないし相手も気づかんだろう。
_先刻とはまた違う強い足音が此方に向かってくる
心音的に誰かに怒ってる?私は(まだ)何もしてないし…此奴か。だが此の音って男だよな。成程、全性愛者か。気が合いそうだ。
そう思っていると私…正確には萩原の耳元で其奴は怒鳴り声をあげた。
は?巫山戯んな。私の此の神聖なる耳に何をする気だ。
「おい!!人を待たせた癖に何先に行ってんだ!!」
「まあまあじんぺーちゃん。ほら、Aちゃんも困ってるよ?ね?」
『いや別に。ただ痴話喧嘩なら他所でやってくれ。』
「「え/は?」」
?なにか可笑しい事を言ったか?先刻のじんぺーちゃん(仮)の台詞が「なに私を置いて先に行ってるのよ馬鹿!」っていう乙女ゲーの台詞と酷似していたんだが。
『前見た乙女ゲームに同じような台詞があったぞ?だから二人はレンアイをしているんじゃないのか?』
「「(この子/此奴乙女ゲームとかするんだ)」」
「っじゃなくて!違うよ、じんぺーちゃんと俺は幼馴染!それに俺はノーマルだからね」
「嗚呼そうだ!いいか此奴はな、トイレ行きたいっつって人を待たせた挙句、人がちょっと目を離した隙にお前んさ所に行ったンだ!」
『幼馴染よりナンパ…』
そう言うと「違うからね⁈」と萩原は言ってきたがまぁ信用出来ない。
存外、警察は思っていたより愉快なのかもしれない。
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あざざめ(プロフ) - 紅さん» 紅さん!ありがとうございます!そう言ってもらえるとやる気がでてきますね笑笑 (9月17日 10時) (レス) @page35 id: 6b5cfcbae8 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (9月17日 1時) (レス) @page35 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あざざめ | 作成日時:2023年8月20日 14時