０になるまで【緑】 (ページ19)

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１９赤side ページ19

俺とあいつは産まれた時からずっと一緒

誕生日も2日違い

家も隣同士。

親も高校からの大親友。

一緒にいるようになるのは自然な事で

幼稚園から中学校までずっと一緒におった

親からも周りからも

『将来2人は結婚する』

そう言われるほど仲良しだった

俺もたしかにあいつのこと好きだったし

自分で言うのはあれやけど

あいつも俺のこと好きだった

これからもずっと一緒におるやろうって思ってた

でも、俺ほ仕事の事があって

あいつは高校通ってるしで

一緒におる時間が減ってきて喧嘩も増えて。

両思いだけど恋人ではなくて

なんとも言えない関係だった。

俺のデビューが決まって東京に行くことになった時

それはもう完全な遠距離で。

俺はどうすべきなのか考えたんや。

喧嘩とかすれ違いがあっても

俺らはお互いの事好きやったから

俺は東京に行く日。

渋『俺はお前のことが好きや。それは離れても変わらへん。だから絶対迎えに来るから。待っててくれへんか？』

俺はその日初めて面と向かって好きと伝えた

そしたらあいつは泣きながら

あ『私もすばるのことが好きっ。ずっと待ってる。ずっとすばるの事応援してる！』

そう言ってくれた。

その当時の俺からすれば給料3ヶ月分のお金で

今思えばめっちゃ安い指輪をあいつに渡して

渋『他の奴のところ行ったらアカンで？』

あ『行かへんよ！これってあれ？婚約者ってやつ？』

渋『そうやな笑』

そう言って東京に来たんや。