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葉月についてキッチンに行くと
爽太さんとご両親と子供たちとで
子供たちのお気に入りのＤＶＤをリビングで見ていて
とても楽しそうだった
私は持ってきたお重を袋に入れて
上に戻ろうとしていたら奏が
私のことをいち早く見つけて
むっちゃんお風呂と言った
奏今日はパパと一緒に入ろうと爽太さんが言ったけど
奏くんは譲らなかった
私は奏くんの目線が合うようにしゃがんで
奏くんと話した
奏くんはにっこり笑ってうんパパと入るねと言った
明日はむっちゃんと入るね
と奏くんが小指を出すので指切りげんまんして
お約束した
葉月の子供にかかわらず姉妹の子供たちは
私と一緒にいることが多いからちゃんと話すと
聞き分けてくれる
その分多少のわがままも聞いてあげることもある
奏くんの気が変わらないうちに私は葉月の
部屋を退室した
私が葉月の手伝いをしていることで
葉月が嫌な思いをしなければいいのだけど
というような心配は無用だったみたい
爽太さんのご両親は機嫌よく日曜日の夕方に帰っていた
爽太さんは日々の生活に追われると
私のことを忘れるか違う方向に
変換されるみたいで時たま葉月に
怒られている
私としては間違ってほしくないけど
度々間違われるのでたいして気にしていない
そのこと言ったら葉月に怒られそうなので
言ったことはない
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作者名：はやこ | 作成日時：2018年12月10日 22時
