音駒高校の歌い手は今日も心に歌う☆*。part3☆*。

ヒートアップ？ ページ8

_96猫side_


いやいやいやいや。


｢発狂ってなんぞ！？｣


さっきまで頭に血が上って居たのがあっという間に氷点下まで下げられた気分だ。
むしろ私の頭から熱が出てった分がそらるんに移ったかな！？


｢あぁごめん、言い方が悪かったか。発狂っていうか一回全部吐き出しちゃえばいいんだと思う｣


私の想像に少し焦ったのか、そらるんは言い方を変えてきた。
しかしまだ半分程しか理解出来ていない私に、彼は言葉を続ける。


｢明姫、今まで自分じゃ全部曝けた気になってると思うんだけど……多分、まだ我慢してるモノがあるんじゃないかな。本当に腹の底から、それこそ泣き叫ぶくらい1回、彼らの前で言わなきゃ終わらない｣


｢彼ら……というと、あの部員くんたち？｣


無言で頷いたそらるんは、再び頭を抱えた。


｢というか、そもそもの問題から突っ込んじゃうと。そのいじめの元凶の女の子は、なんでそんなに明姫を嫌ってんのかっていう……｣


｢あー、それ思った。なんでだろうね？｣


なんて2人で頭を捻ってみても、本人達でない私たちには分からないままで。


｢……まぁ、本人が話してくれるまで待つか｣


｢……うん｣


苦笑を漏らし、部屋を出た。

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