突然の出来事に ページ18
「あ……ごめん、足に力、入んない」
崩れ落ちたものの意識ははっきりしているようで、まふくんは私を上目遣いに見上げた。
私の服の袖をぎゅっと握ったまふくんは、しゅんと項垂れてしまった。
「情けないなぁ……僕もちゃんと男なんだって思わせたかったのに」
自虐的な笑みを浮かべた彼は、言う。
……充分に愛らしく、そして格好よく、男らしいのに、一体何を言っているのか。
『……まふくんは、格好良いよ』
驚いたように顔をあげるまふくんに、私は目線を合わせるように屈んで話す。
『もっと自分に自信持てばいい。自分が大変な思いをして学んだ事を他の人には体験して欲しくないって言えるまふくんは格好良い。なんで私があんなにひどいなりで、それでも助けてくれるの? まふくんは人が出来すぎだよ……』
「……A」
今度は私がまふくんの肩に頭を埋める。ふわりといい香り、細く見えてしっかりしてる体。
ひどい目眩。心臓が煩く脈打つ。
でも、痛い訳では無い。
「……あー、Aー!!!」
急に大声を上げだすまふくんに驚いて顔を跳ねあげる。
『んむっ!?』
目の前にまふくんの長い、睫毛。閉じられた瞳のせいで余計に長く見える。
そして、唇に、暖かい、感触。
息が続かなくなり、どんどんと彼の肩を叩いて離してもらった後、今の状況を理解した。
『ま……ままままふくん……!?!!?』
……どうなってるの……。
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綾 - きゃあああああああもう大好きいいいい← (2017年1月8日 17時) (レス) id: e38bcaf7ca (このIDを非表示/違反報告)
冴那(プロフ) - 綾さん» きゃあああああ好き(つ´・ω・)っ (2017年1月8日 17時) (レス) id: adef9b358e (このIDを非表示/違反報告)
綾 - もう何可愛すぎか((ぎゅうっ← (2017年1月8日 16時) (レス) id: e38bcaf7ca (このIDを非表示/違反報告)
冴那(プロフ) - 綾さん» もっと照れていいんですよ乁( ˙ ω˙乁) (2017年1月8日 13時) (レス) id: adef9b358e (このIDを非表示/違反報告)
綾 - やめなさい照れる(〃▽〃) (2017年1月8日 13時) (レス) id: e38bcaf7ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴那 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月24日 19時