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９話 ページ10
｢…もう一本｣
日向君はそう言った。
影山君は、もう1度サーブを打つ体制に入った。
｢おい!｣
２人の険悪な空気を感じとったのか、主将が止めに入ったが、
２人は止めなかった。
凄い集中…。
その一本しか見えてない。
ドッー
影山君がサーブを打つ。
及川さんのサーブほどの威力になったんじゃないかと思うくらい、そのサーブは進化していた。
そのサーブに日向君は素早く反応して、ボールの正面へと移動した。
ドカッ
｢ほぐっ｣
影山君のサーブに反応して捕らえたものの、ボールは上手に上がらず、
変な方向へ飛んでいった。
…そして、教頭先生にぶつかった。
ファサっと何かが舞う。
それは、教頭先生のカツラだった。
｢｢｢!!!!!!!!｣｣｣
やってしまった、そう理解するもすでに遅い。
｢澤村君?ちょっといいかな｣
｢あっ、はい…｣
ーー三十分後
｢幸いにも特にお咎めもなし、が見なかったことにしろ｣
お咎めがないということにほっとしたが、忘れるのは…無理だと思う。
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作者名：そるてぃー、冴那 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年4月2日 17時
