7話 発見 ページ8
私達はタクシーに乗り込んだ。
「流石はAちゃん、私は君の頭の良さが嫌いじゃないよ」
「そうですか?ありがとうございます」
私はいった。
「それにしても、よく異能組織が鉄仮面だって判ったね」
太宰さんがいう。
「過去、鉄仮面が起こした爆破事件の場所、手口。それらをソウ・タワー事件と照らし合わせると共通点がある……一目見てそれに気付けたのは流石だ」
太宰さんがいった。
なんだ、貴方もわかってたんじゃ無いですか。
あとは、解除だけ……。
私の異能力で爆弾を破壊すれば……。
私は手を握り閉めた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
杯戸ショッピングモールに着いたときには、パトカーが何台か止まっていた。
警察に話を通そうと思ったとき、太宰さんがパトカーから降りてきた女性に話しかけていた。うわ、厭な予感。
「是非、私と心中___」
「何をいってるんですか、心中は後!解除の後!解除終わったら何回でもどうぞ!」
私は太宰さんにいった。
そして、私はその女性刑事に話しかける。
「武装探偵社の者です、爆弾を解除しに参りました」
「武装探偵社……!?」
女性刑事はいう。
ま、そんな目で見られるのも仕方ない。だって、まだ16だし。
「我々がしっかり爆弾処理班を準備しています。……それに、貴女みたいな若い子に任せられる訳__」
すると太宰さんが少し前に出た。
「お言葉ですが、爆弾の発見・処理は我々武装探偵社への依頼です。
それに……彼女は私の大切な部下です。彼女の実力を見くびられちゃ困ります」
太宰さんが遮って言い放った。
胸がきゅうと締め付けられる。
いってくれんじゃん。カッコイイ。
「行きましょう」
私は太宰さんにそういって、受付場所まで走った。
そして受付の人に話を通して、私達は一つ一つ中を確認する。
「………無いです」
「是じゃあ時間が掛かるね」
すると太宰さんが急に私の名前を呼んだ。中を覗き込むと、タイマーの付いた爆弾が仕掛けてあった。
「……!在っ___」
すると、急に観覧車が勢いよく回り始めた。
やばい!このままじゃ……!
私は爆弾の乗った観覧車に走って飛び込んだ。
「Aちゃん!!」
太宰さんの声が聞こえる。
「大丈夫です!私に任せて下さい!」
私は窓から顔を出して、太宰さんにいった。
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作者名:さくら志摩 | 作成日時:2018年8月9日 18時