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29話 間諜  太宰Side ページ31

日本列島爆破迄、あと五日。Aちゃんが消えてから、三日。


 鉄仮面の拠点の洗い出しや、Aちゃんの捜索……等。
 武装探偵社に降り掛かってきた難題は大量で、兎に角手こずっていた。

 そしてAちゃんが消えたあの日から、子規君も消えた。
 つまり……鉄仮面の間諜は、子規君で決まりという訳だ。



「……うーん、開かないね。防壁が堅い、流石は鉄仮面だ」



 私は子規君の電算筐体から手を離し、軽く伸びをした。
 流石は鉄仮面の間諜、としかいいようがない。

 すると電話が鳴ったので、受話器を取る。「はい」



『もしもし?………あー、太宰さんか!良い情報やるよ』



 電話の相手は、特別広域探偵社のサンだった。
 そう、今回は特広探偵社と協同捜査をしているのだ。



『子規の筐体の暗証番号、“09171014”じゃないか?』



「その数字は……何の数字だい?」



 私は打ち込みながら聞く。
 すると“第二暗証番号を入力して下さい”と表示された。



「ご名答」



 私は口笛を吹く。



『矢張りな!その数字、子規の誕生日なんだよ』



「子規君の誕生日……?子規君の誕生日は、10月14日じゃないか」



『陽暦と陰暦だよ!』



 嗚呼、成る程。陽暦と陰暦を合わせたのか。その発想は無かった。
 私は特広探偵社の頭の柔らかさに、思わず感嘆の声を漏らした。



「第二暗証番号の目星は無いのかい?」



『それはまだだ。ま、太宰さんも考えて呉れよ!また連絡する』



 サンはそういって、電話を切った。
 私は受話器を置く。

 第三の爆破予告は、SNSで拡散された。
 拡散元を今、国木田君が辿っているが時間が掛かりそうだった。


 子規君の電算筐体も、防壁が堅くて破れないし。
 これは暗証番号を考えて入力するしか無いのか……。


 すると国木田君が声を出した。



「真逆………」



「割り出せたのかい?」



 私は画面を覗き込む。目を疑った。



「拡散元は、今村恭介……?」




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・今村恭介
 第一爆破予告で標的にされたソウ・タワーの設立者。
 黒い噂等は全くない、潔白の政治家。
___________________

30話 突破→←28話 協力  安室Side



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 名探偵コナン , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:さくら志摩 | 作成日時:2018年8月9日 18時

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