謎多き少女は武装探偵社に潜入中です。２【文豪ストレイドッグス】【名探偵コナン】 (ページ29)

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27話　行方不明　　安室Side ページ29

俺は公安の会議室でホワイトボードを見つめていた。これから、会議が始まる。
　今朝通報が有った、第三の爆破予告。

　今回の爆破予告は、警察にでも公安にでも武装探偵社宛でもなかった。
　ＳＮＳで拡散されたのだ。

　お陰で日本は大混乱。先刻から公安に掛かって来る電話の量は半端じゃない。
　拡散元は特定中だが直ぐには見つからない。

　ホワイトボードに貼られた、爆破予告の複製を見る。

『七日後、午後三時丁度に日本列島を爆破致します。
爆弾はかの有名な大戦でも使用され、日本に莫大な被害を齎(もたら)した物を使わせて頂きます。ですが、改良しておりますので日本列島を爆破させるには十分です。
では、あと七日。精々死を拒み、あらがって下さい。
　《鉄仮面》』

　つまりは、核爆弾……。
　死ぬ気で掛からなければ、俺の日本が……！

　すると、電話が鳴った。相手はコナン君だった。

｢もしもし｣

『安室さん？忙しい処ごめんなさい、今大丈夫？』

　俺はああ、と答える。

『Aさんが行方不明なんだ！武装探偵社の太宰さんに連絡を取っても、昨夜探偵社を飛び出したきり、帰って来てないって……！』

｢ッなんだと……！？真逆、鉄仮面に攫われたのか！？｣

　俺は声を荒げる。
　電話の向こうのコナン君は、静かな声でいった。

『解らない……本当に何の手掛かりも無いらしいんだ』

｢今回の爆破予告と、関連性が無いとは言い切れないな……｣

　コナン君はうん、という。

『それでね、安室さん。昨夜、Aさんから電話が来たんだ。

その電話に因ると、Aさんはもう僕達とは会えなくて、武装探偵社も辞めるらしいんだ。だけど、武装探偵社に確認したら辞める予定も何も無いんだって。

……つまり、Aさんは鉄仮面と接触して、脅されて居るんじゃないかな』

｢………成る程。Aさんは、鉄仮面と一緒に居る可能性が高いという事だな？｣

『うん……安室さん、お願いします』

　コナン君は改まっていった。
　俺はわかった、といって電話を切った。

｢…………Aさんが、行方不明｣

　俺はドアが開くのとほぼ同時に呟いた。
　するとドアを開け、入ってきた男性も呟く。｢Aが、行方不明……？｣

　俺はその男性を見た。